モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

アストン・マーティンと同時代の名車達 『2000年代忘れてはいけない名車達』①マセラティ・クーペ、ダッジバイパーSRT/10、ベントレー・コンチネンタルGT、MGXパワー

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少し更新が空いてしまいました。8月24日の開会式から東京パラリンピックが始まり、初めて幾つかの競技を観戦しました。色々な障害を持たれた選手の皆様が、障害の程度に応じた競技に参加されているのを見て健常者が、つまらない事に不満を持つ傲慢さを感じています。生まれつきか、事故、病気で障害を負っても必死の努力で克服している姿は、確かにこれからの社会を担う若者の皆さんに是非見てもらいたいと感じています。但し、東京都のパラリンピック観戦はOKで修学旅行は駄目は、矛盾していますが!TV観戦でも十分良いと思っています。

 本題に入ります。2000年代に登場のスポーツカーを年代毎に挙げて行きます。1台目は、マセラティ・クーペです。先代の3200GTをベースに開発。ジウジアーロ率いるイタルデザインが、担当しほぼ先代を踏襲しています。

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マセラティ・クーペ 2002年 BBR完成品

仕様は、全長4,523mm、V型8気筒DOHC,4,200cc、390HPです。2002年には、前回紹介のスパイダーが、追加されました。

 2台目が、ダッジ・バイパーSRT/10です。2002年に発表され、2006年にはクーペが追加されました。

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ダッジ・ヴァイパーSRT/10 2003年 Autoart完成品

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ダッジ・ヴァイパーSRT/10クーペ 2006年 NOREV完成品

仕様は、全長4,460mm、V型10気筒OHV,8,300cc、510HPとなっています。この2代目のデザインもほぼ先代を踏襲したものとなっています。

 3台目は、ベントレー・コンチネンタルGTです。2002年にプロトタイプを発表、2003年に量産型を発売しました。

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ベントレー・コンチネンタルR(GTの先代) 1991年ー2002年

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ベントレー・コンチネンタルGT MINICHAMPS完成品

先代にコンチネンタルRは、当時ロールスロイスと共有部品を使っていたベントレーにとって26年ぶりに独自のモデルで最もパワフルかつ高価なモデルでした。仕様は、全長5,342mm、ロールスロイス製V型8気筒ターボ、6,750ccで後継のコンチネンタルGTの仕様は、全長4,815mm、W型12気筒ツインターボ、6,000cc、560HPで内装は、天然木や本革をふんだんに用いた豪奢なものです。

 4台目は、久し振りに名前を聞くMGのスポーツカーMG・XパワーSVです。この車はイギリスの自動車メーカーMGローバー社により生産されたスポーツカーでイタリアのモデナで製造されました。ベースは、デ・トマソ・マングスタと言われています。

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MG Xパワー SV-R 2004年 Spark完成品

元々はイギリスのライトウェイトスポーツカーで有名なMGですが、色々な変遷を経てイギリス資本の投資家グループの手で再建を進める中で発売されました。2003年のジュネーブショーで正式にお披露目され2004年より納車開始されました。上位車種のSV-Rの仕様は、全長4,480mm、フォード製V型8気筒DOHC32バブル5,000cc、400HP、最高速度282km/hで 日本円で1,800万円の高級スポーツカーです。但しMGのイメージと価格のギャップも有り約82台の生産で生産は、終了しました。本日はこれ迄に致します。

 

アストン・マーティンと同世代の名車達 『2000年代 新世紀の超弩級スーパーカー列伝』②ブガッティ・ヴェイロン16.4、フォードGT

 

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東京もここ数日はやっと青空が顔を出し、蝉の声があたりを賑わせています。新型コロナに加え、大雨の被害の地方の方は、大変と思います。本当に普通の平安な日々が早く訪れる事を願っています。ひたすら我慢なのでしょうか?

 本題に入ります。超弩級スーパーカーの本日の1台目はブガッティ・ヴェイロンです。1998年にフォルクス・ワーゲングループ傘下で設立された新生ブガッティブランド初の市販車で同グループのフラッグシップモデルともなっています。

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ブガッティ・ヴェイロン16.4 2005年 Look Smart完成品

2005年の東京モーターショーで正式デビューしたこの車の名前の「ヴェイロン」は、1939年にブガッティ・タイプ57でルマンに優勝した時のドライバーの名前が由来で16.4は、16気筒エンジン4基のターボチャージャーを意味します。ボディも驚異的なスピードに耐えるフルカーボン製で、タイヤもミシュランが、専用に開発したタイヤを使用しています。スタイリングは、ジウジアーロのイタルデザインが、担当。インテリアは、超上質なレザー、アルミ、カーボンによって仕上げられた超ゴージャス仕様になっています。

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ブガッティ・ヴェイロン16.4 2005年 

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超上質なレザー、アルミ、カーボンで仕上げられた超ゴージャスな内装

フォルクスワーゲンパサートのW型8気筒を2つ組み合わせる形のW型16気筒のエンジンを搭載。仕様は、全長4,466mm、W型16気筒DOHC+ターボ、7,993cc、4WD,驚異の1001HP,最高速度407km/hとの事です。日本での新車価格は1億6,300万円(税込)。購入に当たっては、国内で一次審査、ブガッティ本社で最終審査が有り約5,000万円の予約金の支払いと、航空券(ファーストクラス)付の招待状が届き、ブガッティ本社でオプションの決定、シートの形状、サイズ、位置をオーナーに合わせ採寸。テストコースで試乗すると言う流れで、正に車の「オートクチュール」とも言える販売体制をとっていました。当初300台を上限に限定生産されましたが、2015年の販売終了迄で407台が生産されたとの事です。

 ブガッティ・ヴェイロンには、原型と言うべきコンセプトカーが、有ります。それは、同じVW傘下のベントレーが、1999年に発表したベントレー・ユーノディエールです。ユーノディエールとは、ルマンが開催されるサルト・サーキットの有名なストレートコースの名称です。ヴェイロンと同じW型16気筒エンジン搭載車です。

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ベントレー・ユーノディエール 1999年 ジュネーブモーターショー

この車は市販されませんでしたが、このコンセプトは、後にヴェイロンとして製品とし結実したと言われています。仕様は、全長4,430mm、W型16気筒、623HP,最高速度350km/hと言われています。

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ベントレー・ユーノディエール 内装

確かに2車を比べてみると全体のフォルム、内装に関連性を感じさせます。

 次が、2003年のデトロイトショーで発表され、フォードの創立100周年を記念して1,500台限定モデルとして発売されたフォードGTです。

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フォードGT 2003年 MINICHAMPS完成品

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フォードGT40 

開発のコンセプトは、伝説のレーシングカー「フォードGT40」の現代版の実現です。スタイリングは、GT40の面影を踏襲し、最新技術でリメイクしています。

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フォードGT ガルフカラー MINICHAMPS完成品

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フォードGT40 1969年ルマン優勝車 ラクーンオート特注(TENARIVベース)

上記の2台を見れば分かる通りデザインは、ほぼ踏襲しておりGT40が、名前の通り車高が40インチに対してフォードGTは、44インチとやや高い様です。仕様は、全長4,643mm、V型8気筒DOHCスーパーチャージャー、5,409cc、558HP、最高速度330km/hです。

  最後にちょっと残念なモンスターカーを紹介します。TVR・サーブラウ・スピード12です。この車はFIA-GT選手権参戦を目的としたレーシングカーとして開発がスタートしました。エンジンは、「Speed Six」を2台クランクシャフトを介して繋げられました。ロードバージョンとレースカーと両方平行して開発が進められ2000年にスピード12は、完成しました。

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TVRサーブラウ スピード12 ロードヴァージョン

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TVRサーブラウ スピード12 レースカー SMTS完成品

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TVRサーブラウ スピード12 レースカー  Jeremy Jacksonより引用

仕様は、全長4,620mm、車両重量わずか1,020kg、V型12気筒DOHC,7,700cc、811HP,最高速度386km/hのモンスターでしたが、これだけのパフォーマンスを有しながら安全装置(ABS,トラクション・コントロール等)を一切搭載していなかった為、かなりの受注を受けながら、どの様に考えても市販出来るマシンでは無いとの当時の社長判断で計画は中止となりました。
 以上、新世紀の初頭に登場した超弩級スーパーカーの紹介でした。

本日はここ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 『2000年代 新世紀の超弩級スーパーカー列伝』①エンツォ・フェラーリ、カレラGT、ベンツ・SLRマクラーレン・SLR

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 今日から21世紀の初頭から次々に現れた超弩級スーパーカーを紹介します。1台目は、フェラーリが2002年に創業55周年を記念して発表したエンツォ・フェラーリです。F40、F50に続く記念碑的な限定生産車種で創始者の名を冠しました。

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フェラーリエンツォ・フェラーリ 2002年 BBR完成品

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同上 リアスタイル

2002年4月にプロトタイプ「FX」の原寸大モックアップが、東京都現代美術館で初披露され、9月のパリモーターショーで正式公開されました。デザインは、当時ピニン・フェリーナに在籍していた奥山清行氏でF1マシンを意識したと解るフロントノーズ、フェラーリの伝統の丸型テールランプを露出、エアインテークを兼ねた大きく張り出した前後フェンダーと見るからにスーパーカーと分かる大胆なデザインになっています。ドアは、バタフライドアで乗り降りし易く、エアコン装備や振動対策に緩衝材をかませるなど快適性にも配慮した車となっています。尚、2019年に工業デザイナーとして活動の奥山氏(KEN OKUYAMA)が、ガンダム40周年コラボ商品の発表会で「エンツォフェラーリは、ガンダムRX-78からインスパイアされたダザインです。特にフロントが、コアファクターの形で曲線や全体の構成が影響受けている」との事です。「フェラーリのデザイナーは、みんな机の上にガンプラを置いていた」とも!

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ガンダム RX-78 画像

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フェラーリ・エンツォフェラーリGT コンセプト ラクーンオートオリジナル

尚、上のコンセプトは、GTレースへの参戦を目指して製作されましたが、日の目を見なかった様です。なかなか魅力的なモデルと思いますが、残念です!!エンツォ・フェラーリの仕様は、全長4,702mm、V型12気筒DOHC,5,998cc、660HP,最高速度350km/hで最終400台生産されました。

 2台目が、ポルシェ・カレラGTです。911に代表されるポルシェのモデルは、レース参戦を視野に開発される事が殆どですが、カレラGTは、純粋に公道マシンとして開発・発表されました。但し中身は長年レース活動で培ったテクノロジー満載です。

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ポルシェ・カレラGT コジマ・ヴェローチェ・コレクション(プロベンスベース)

ミッドシップに搭載のV10は、ルマン参戦マシン用の純レーシングエンジン、足回りも同様で、エクステリアも1969年のレーシングマシン917をモチーフにしたとの事です。仕様は、全長4,610mm、V型10気筒DOHC,5,733cc、612HP,最高速度は330km/hオーバーと言われています。当初、1,500台生産の予定でスタートしましたは、最終的に生産台数は1,270台となっています。

 3台目は、メルセデス・ベンツ・SLRマクラーレンです。この車は、F1で提携するベンツとマクラーレンが、共同で造り上げたスーパーカーです。「SLR」の名前は1955年に活躍した300SLRに因んで名付けられました。ガルウイングドアに対するバタフライドアの採用やサイドのエアアウトレット等に300SLRのモチーフを見る事が出来ます。2003年の発表会にも2車が同時に展示されました。

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メルセデス・ベンツSLRマクラーレン 2003年 MINICHAMPS完成品

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メルセデス・ベンツ300SLR 1955年 MINICHAMPS完成品

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2003年 SLRマクラーレンの発表会で300SLRと一緒に展示

2003年のフランクフルトショーでデビューしました。エンジンは、AMGが、この車の為に開発したエンジンで、トランスミッションは、競合車種が、MTやセミATに対して5速ATでイージードライブが可能になっています。仕様は、全長4,656mm、V型8気筒SOHC・スーパーチャージャー。4,656cc、626HP、最高速度は334km/hです。ベリエーションには下の画像のロードスター

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SLRマクラーレンロードスター respons.comより引用

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左 300SLR 1955年ミッレミリア 中SLR300スタリングモス 右SLRマクラーレン722エディション MINICHAMPS完成品

 前にも書きましたが、上の3台は、有名なレーシングカードライバーのスターリング・モスに関係の深い車とネーミングになっています。左の300SLRは、1955年のミッレミリアスターリング・モスが優勝した際のカー№722の車でスタート時刻、午前7時22分を示しています。真ん中のSLRスターリングモスは、2009年の北米国際オートショーで発表された75台のみの限定車で、購入資格は、SLRのオーナー限定との事です。ミッレミリアの車をイメージし、ルーフ、フロントウインドシールドを省き約200Kgの軽量化を実現しています。右のSLRマクラーレン722GTは、722ロードスターをベースにワンメイクレース用モデルで21台製作されました。以上、3車の超弩級スーパーカーを書いてきましたが、因みに3車の価格と言いますと新車価格でエンツォ・フェラーリが7,850万円(中古市場では3億円以上)カレラGTが約5,000万円、SLRマクラーレが5,985万円との事です。

  本日は、ここ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 『2000年代 新世紀初頭のスーパースポーツ3車の競演』アストン・マーティン・ヴァンキッシュシュ、フェラーリ575Mマラネロ、ランボルギーニ・ムルシェラゴ

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 夏の甲子園で新型コロナ感染で2校が辞退、その1校は、家内の母校宮崎商業!新型コロナ感染で入院出来なかった妊婦さんが、自宅で死産!急激な感染爆発とは言いながらこの1年半を経て、全く想定外の事でしょうか?いずれにしても行政の責任は重いと思います。ワクチン接種が完了しても私達、高齢者の生活は、全く変わりません。

 本題に入ります。久しぶりにアストン・マーティンの話題から入ります。1台目はアストン・マーティンヴァンキッシュです。2001年のジュネーブ・ショーでベールを脱ぎました。実はこの車は、1998年に「プロジェクト・ヴァンテージ」の名称でDB7をベースに開発され限定公開されました。デザインは、イアン・カラムです。

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プロジェクト・ヴァンテージ 1998年 メイクアップ特注(プロバンスベース)

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プロジェクト・ヴァンテージ 1998年  astonmartin.comより引用

限定公開での評判は上々で新たに就任したCEOウルリッヒ・ベッツの鶴の一声でこのコンセプトカーを熟成させ販売に踏み切りました。このコンセプトカーの仕様は、全長4,666mm、V型12気筒DOHC,5,972cc、442HP,最高速度322km/hと言われています。

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ヴァンキッシュ 2001年 メイクアップ完成品(ピラニアベース・ホワイトメタル)

ヴァンキッシュは、全てが新しい構造でボディは、アルミニュウ材とカーボンファイバー接着構造モノコックでエンジンは、総軽合金製。内装はコノリー製本革とアルカンタラ張りで、初のパドルシフトを採用。殆ど手造りに近い車となっています。仕様は、全長4,665mm、V型12気筒DOHC・48バルブ、460HP,5,935cc、最高速度315km/hです。因みに2002年公開の007シリーズ「ダイ・アナザー・デイ」のボンドカーとして上記のモデルカーと同じシルバーのヴァンキシュが登場し、氷上でのカーチェイスを繰り広げました。

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ヴァンキッシュ 「ダイ・アナザー・デイ」 ボンドカー(戦闘装備装着) 2002年

いつ見ても非常に迫力が有り全体のバランスも美しい車と思います!!

 次が、当面のライバル、フェラーリの575Mマラネロです。2002年に550マラネロの後継車種として5、5リットルから5.75リットルのエンジンと搭載で改良(イタリア語でmodeificato)された為575Mとの名称になりました。

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フェラーリ575M・マラネロ BBR完成品

見ての通りデザインは、550マラネロと殆ど変更が無いと言えます。仕様は、全長4,550mm、V型12気筒、5,748cc、515HP,最高時速325km/hです。ヴァンキッシュと同様にパドルシフトを採用。フェラーリの12気筒モデルで初のF1マチック(6速セミAT)採用車となっています。 

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ランボルギーニ・ムルシェラゴ 2001年 MRコレクション完成品

最後が、ランボルギーニ・ムルシェラゴです。この車は、アウディ傘下に入った後、最初に発売された車で2001年のフランクフルトモーターショーで発表されました。ディアブロの後継車種で「ムルシェラゴ」とはスペイン語で「コウモリ」の意味で19世紀に実在した闘牛の名前から付けられたとの事です。仕様は、全長4,580mm、V型12気筒DOHC,6,192cc、580HP,最高速度330km/hです。

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ランボルギーニ・ムルシェラゴ・R-GT MRコレクション完成品

R-GTは、2004年にデビューしたレース仕様車両でFIA選手権への参戦を狙いアウディ・スポーツの協力の元に開発されました。基本的には市販車の仕様に準拠していますが、変更点は、エンジンを6リットルにサイズダウン、オールカーボン・ボディ、強力なダウンフォースを生む前後のスポイラー等です。余り目立った戦績は無い様です。2004年のジュネーブ・モーターショーでロードスターが発売されました。

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ムルシェラゴ・ロードスター 2004年 Autoart完成品

当初2003年のデトロイト・モーターショーでコンセプトカーは、「バルケッタ」と発表されていましたが、発売時は「ディアブロロードスター」を継承し「ムルシェラゴ・ロードスター」と名付けられました。ムルシェラゴ総生産台数は、4,099台と言われています。

 本日はこれ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 『世紀末から新世紀に登場の名車達』パガーニ・ゾンダ、フェラーリ360モデナ、BMW・Z8、ポルシェターボ996型

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 前回で1990年代は終わりと思いましたが、上げたい車がありますので1999年登場の車を紹介します。それはパガーニ・ゾンダC12です。

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パガーニ・ゾンダC12 モデルガレージ・ロムbyDACIS&GIOVANNI

 パガーニは、アルゼンチン出身のデザイナー、オラチオ・パガーニにより設計・販売された車でゾンダとは、アンデス山脈よりアルゼンチンに吹き下ろす風の名前です。エンジンは、AMG製でイタリアのスーパーカーが、ドイツのエンジンを搭載と言う非常に珍しいケースと言えます。仕様は、全長4,395mm、ベンツ・AMG製V型12気筒、6,000cc、394HP,最高速度332km/hです。

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フェラーリ360モデナ 1999年 BBR完成品

 次が、F355の後継として1999年に発表され3.6リットルのエンジンを搭載する事から360の名が付きました。又、モデナは、エンツォ・フェラーリの出身地の地名です。この車はフェラーリのラインアップの中ではエントリーモデルと言えますがこの車は、全てを一新、オールアルミ製のエンジンを搭載し、更にF1に於けるスクーデリア・フェラーリの黄金期と重なった為、当時の史上最多の販売台数を記録しました。仕様は、全長4,477mm、V型8気筒DOHC,3,586cc、400HP、最高速度295km/hです。次からは新世紀2000年発売の車達です。

 その1台目は、BMWZ8です。1999年にコンセプトモデル「Z07」の量産型として発表し、2000年より発売されました。この車はコンセプトモデルの型式にも有る様に1956年より発売されたBMW507をモチーフにデザインされました。

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BMW・Z8 2000年 MINICHAMPS完成品

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BMW 507  1956年~1959年 MINICHAMPS完成品

販売は、オープンカー(ロードスター)のみで生産台数は、5,703台で約半数はアメリカに輸出されました。残念ながらこの車も507と同様に1代限りの生産でした。仕様は、全長4,400mm、V型8気筒DOHC,4,941cc、400HP,最高速度は、290km/hです。

 次は、ポルシェ911ターボ(996型)です。2000年に発売されました。

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ポルシェ911ターボ(996型)MINICHAMPS完成品

996型は、30年以上に及び改良を繰り返して来た911が車体、エンジンともに全面的に新設計となったモデルで特にそれ迄トレードマークであった空冷エンジンを水冷にした車でも有ります。カレラ4の4WDシャーシをベースにワイドボディ化、大型ウイングやエアダクトを装備しました。仕様は、全長4,435mm、水冷F6・DOHC,3,596cc、420HPです。次は、アメリカのサリーン・S7です。

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サリーン S7 2000年 IXO完成品

サリーンS7は、2000年に市販車より先にルマン用プロトタイプレースカーが、販売されその後、公道向けロードカーが発売されました。内装は、コノリーレザー、フルバケットシートは、オーナーの体形に合わせて採寸すると言う贅沢な仕様です。仕様は、全長4,774mm、V型8気筒OHV,7,011cc、558HP,最高速度322km/hと言われています。次が、オランダのスパイカーC8です。

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スパイカー C8 エルロン 2009年 Spark完成品

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スパイカー C8  2000年 response.comより引用

この車は、アウディS8に搭載されたエンジンを採用し、ガルウイングのドアやボンネットにエアインテーク、リアにもディフューザーを装着するなど派手な外観です。仕様は、全長4,185m、V型8気筒DOHC,4,172cc、525HP,最高速度320Km/hでレース活動も活発に行っています。

 本日はこれ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 『1990年代忘れてはいけない名車達』③TVRサーブラウ&タスカン・コルベットC5型

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 いよいよ1990年代も最後となります。最初は、TVRサーブラウです。

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TVRサーブラウ wikipediaより引用

 サーブラウの由来は、ギリシア神話に登場する怪獣「ケルベロス(Cerberus)」の事でグリフィスよりホイールベースを延長し4人乗り(2+2)クーペです。エンジンは初の自社製で仕様は、全長4,280mm、V型8気筒SOHC,4,185cc、360HPです 次が、シボレーコロベットの5世代目C5型です。C4型の直線的なデザインから流線形のデザインに変更し1997年に発売されました。

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シボレー コルベット(C5型)MINICHAMPS完成品

 C5型は、一体成型シャーシとショートホイールベース化、ワイドトレッドの採用により操縦安定性が格段に向上し、この車からコルベットレーシングも復活、2005年にはルマンでのクラス優勝を果たすなどレースシーンでも成功を果たしています。

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シボレー コルベット C5R 2004年ルマン 出走車

2000年代の最後を飾るのがTVRタスカンです。1999年に発売されたこの車は、曲線を多用した爬虫類的なイメージが有り実際したのモデルカーは、カメレオン色(デュポン製特殊塗料2色変化)のボディーカラーの車です。

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TVRタスカンS カメレオン色 Spark完成品

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同上 カメレオン色の2色を比較下さい!!

仕様は、全長4,235mm、直列6気筒DOHC(Speed Six)、3,996cc、360HPで2001年に追加されたタスカンSでは390HPとなっています。エアコン、パワーウィンドウ、チルトハンドル、CDプレイヤー等は、装備されている反面エアバック、ABS、トラクションコントロールシステム等は一切省かれていたと言われています。今日は、これで終わりと致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 『1990年代忘れてはいけない名車達』②TVRグリフィス・ポルシェターボ(993)・フェラーリ550マラネロ・マセラティ3200GT

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 東京オリンピックの報道が終わってからは、新型コロナの感染爆発、九州、中国地方中心の記録的な大雨。海外ではハイチでの大地震とアフガンの問題等、暗いニュースが、続いています。ここ何年かは世界中で記録的(過去最大級と表現多し)な異常気象が続いています。一体地球は、どうなって行くのでしょうか?

 本題に入ります。1台目は、ややマイナーですが、英国のTVR・グリフィス500です。1992年にローバーのV8気筒エンジンを搭載して発売しました。

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TVR・グリフィス500 SMTS完成品

ボディは、FRP製で1,060kgの軽量ボディと5リッターエンジンとでかなりスパルタンなマシンになっています。全長3,892mm、V型8気筒OHV,5,000cc、324HPです。次が、ポルシェ911ターボ(993型)です。

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ポルシェ911ターボ(993型)MINICHAMPS完成品

ポルシェ最後の空冷式の993型のターボです。又量産モデルの911で初めてターボ+4WD(四輪駆動)を採用したモデルでもあります。仕様は、空冷・フラット6・SOHC、3,600CC,408HPです。最後の空冷式と言う事でポルシェ・ファンの人気の高いモデルとの事です。次が、365GTB/4以来のFRスポーツカーとして1996年ニュルブルクリンクで発表されたフェラーリ・550・マラネロです。

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フェラーリ550マラネロ BBR完成品

デイトナ以来21年ぶりにミッドシップからFRレイアウトに回帰を果たしたフェラーリの12気筒フラッグシップモデルで、新しい技術をレーシングマシンより受け継ぎ、F40を超えるスピードを誇りサーキットでもミッドシップの512Mを上回るタイムを叩き出しました。結果プロドライブ製のマシンで04・05年のル・マンシリーズのGTSクラス獲得。03年のル・マンでもLM-GTSクラス優勝を飾っています。

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フェラーリ550マラネロ 2005年ルマン出走車 Red Line完成品

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フェラーリ550マラネロ・バルケッタ 2000年 BBR完成品

550マラネロの仕様は、全長4,500mm、V型12気筒DOHC、5,474cc、485HP、最高速度320km/hです。次は、往年のライバル関係であった、マセラティ3200GTです。この車は1998年発売されました。

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マセラティ3200GT 1998年

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マセラティ3200GT リアの特徴的なLEDテールランプ「ブーメラン」とあだ名

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マセラティ4200スパイダー(デザインは3200GTをほぼ踏襲)BBR完成品 

当時経営の悪化していたマセラティは、1997年にフィアット傘下からフェラーリ傘下に移り、経営・生産ラインの見直しが図られ、最初に発売されたのがこの3200GTです。デザインは、マセラティの名車ギブリ、ボーラ等を手掛けたジウジアーロですが、この車の最大の特徴である「ブーメラン」は、ジウジアーロ本人は、余り気にいっていないもののマセラティ側の意向で採用との事です。仕様は、全長4,510mm、V型8気筒ツインターボ、3,200cc、370HPです。

 本日はこれ迄に致します。

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