モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第2章:フェラーリ編③

先週の凱旋門賞には触れません。日本では考えられない様な極悪馬場との事でした。今週は土・日・月の3日間開催です。いよいよ本格的に秋競馬が始まります。東京と阪神での開催です。キズナっ仔は31頭も出走です。期待馬は、2歳新馬のティムール、サンクメダイユ、2歳特別のイティネラートル、古馬ではヴェルザスカ、シロン、オーバーネクサス、ナムラカミカゼ、マジックスピーチ、スマートリアン、そして最近不振ですが、素質に期待のレプンカムイです。

 今週は、フェラーリのレースマシンの3回目です。何回も紹介していますが、レースマシンとしては外せない330P4の再度登場です。

フェラーリ330P4 ルマン№21:1967年 アイドロン完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

続いてはこちらも何度も330P4との比較で登場のローラアストンです。

ローラ・アストンT73 1967年ルマン№11 ラクーンオート特注(Marsh)

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

私にとって見ているだけで満足の2台です。

次は純粋にレーシングマシンとして開発された512Sです。1968年に競技規定が変更され330P4は競技参加権を失った為に開発されたマシンです。

フェラーリ512S 1970年ルマン出走車 №16 ミスタークラフ(ホスタロ)

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

上のモデルカーは、昔恵比寿にあったミスタークラフトのオリジナル完成品です。

フェラーリ512S 1970年 モンツァ出走車 Ilario完成品

512Sの仕様は、全長4,060mm、60度V型12気筒ミッドシップ横置、4,993cc、550HPと言われており、1970年にデイトナ3位、セブリング1位、モンツァ2位、ルマンで4位と安定した成績を残しました。最後は、1972年のデイトナ24時間レースに出走のフェラーリ365GTB/4です。

フェラーリ365GTB/4 デイトナ1972年 №22 BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

365GTB/4は「デイトナ」の愛称でも知られ、これは1967年のデイトナ24時間レースで330P4と412Pが、圧倒的強さで1-2-3フィニッシュを果たした事からそう呼ばれる様になりました。市販車の仕様は、全長4,425mm、V型12気筒DOHC、4,390cc、352HPで最高速度280km/hと言われており、ランボルギーニミウラと生産時期が重なりライバル関係に有りました。デザインはもちろんですが、レースでも1972~1974年のル・マン24時間レースのGTクラスで3年連続クラス優勝と言う輝かしいレーシングヒストリーを誇ります。本日はこれ迄にします。

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第2章:フェラーリ編②

 土曜日の競馬が終わりました。期待のハピは、ゴール前良く追い上げたものの惜しくも2着でした。只賞金は加算出来ましたので次はG1に挑戦してほしいものです。他の期待馬ではボルザコフスキーとヘネラルカレーラが勝利、新馬のアルセリアは2着、エニシノウタは4着でした。明日の夜はいよいよ凱旋門賞です。

 今日のフェラーリのレースカーは、250GTのコンペティションモデルとして有名な250Gt・TDF(ツール・ド・フランス)です。1956~1958年生産です。

フェラーリ250GT・TDF 1958年 ツール・ド・フランス BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

ツール・ド・フランスの名称は、フランスのレース、ツール・ド・フランスに8年連続総合優勝した事から付けられました。仕様は、V型12気筒SOHC,2,953cc、280HPと言われボディーは軽量なアルミ製となっています。

フェラーリ250GT TDF ロードカー BBR完成品

次は、もう何度も紹介していますが250GTOです。最も有名な1962年のルマンの総合2位の№19です。

フェラーリ250GTO 1962年ルマン2位 アイドロン完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

翌1963年のルマンではフェラーリは1位~6位を独占しました。

フェラーリ250GTO/330 1963年ルマン 総合6位 BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

上のモデルカーは、250GTOに330LMBのボディを架装したマシンです。
次は同じ250GTOでも珍しいブルーのマシンです。日本で走った事もあります。

フェラーリ250GTO 1964年 タルガフォーリオ BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

1962年のルマン出走時の250GTOの仕様は、全長4,325mm、V型12気筒SOHC,300HP,車両重量880Kg,最高速度は280km/hです。  250GTOの最後は1964年のルマン出走車です。

フェラーリ250GTO 1964年ルマン BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

このマシンは、途中リタイアしていますが、この年フェラーリは、ルマンを5連覇しています。但しGTクラスではデイトナコブラにクラス優勝を奪われています。

デイトナ コブラ クーペ 1964年ルマン GTクラス優勝車 コジマオリジナル

デイトナコブラ・クーペの仕様は、全長4,267mm、V型8気筒、4,736cc、385HP,車両重量895kg、最高速度は307Km/hとの事です。本日はこれ迄に致します。明日夜の凱旋門賞が、今から楽しみです!!

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第2章:フェラーリ編①

 恒例の先週のキズナっ仔の成績から。残念ながら菊花賞トライアルのパラレルヴィジョンは、1番人気で7着。アスクワイルドモアも10着に終わりました。只勝ったのはディープ仔のジャスティンパレスで2着に3と1/2馬身の楽勝でした。この馬は2歳時のG1ホープフルステークスの2着も有る実力馬でした。他の馬は入着はあったものの先週はキズナっ仔は未勝利でした。そして今週はいよいよフランスの凱旋門賞です。ここにはキズナっ仔のディープボンドが昨年に引き続き出走。昨年の14着の雪辱を晴らしてほしいものです。国内では期待のハピがシリウスステークス(G3)に出走。今度こそ初重賞制覇を願っています。他にも期待馬が!2歳新馬でアルセリア(2歳牝馬)、サヴォーナ(2歳牡)、3歳のボルザコフスキー、古馬ではエニシノウタ、ヘネラルカレーラ、オールザワールド、ホウオウルバンです。今週はまず1勝を!!

 今日からレーシングカー回顧でフェラーリ編を始めます。ルマンのマシン紹介で単発的に紹介して来ましたがフェラーリのレーシングカーを一挙ご紹介です。1台目はなんと言ってもルマンの初制覇とフェラーリの名前を挙げた名車166MMです。

フェラーリ166MM バルケッタ 1949年総合優勝 №22 BBR完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

フェラーリ 166MM クーペ 

仕様は、全長3,620mm、V型12気筒SOHC、1,995cc、140HP、車両重量800Kg、最高速度は220km/hと言われています。1948年イタリアを代表する公道レース、ミッレ・ミリアに優勝した為166MM(ミッレ・ミリア)と名付けられ翌1949年戦後復活したルマンで初優勝を遂げたマシンでもあります。
 次は、少し間が空きますが、1958年の250TR(テスタロッサ)です。この年のルマンの優勝車は、前回アストンの章で紹介しましたので違うマシンを紹介します。

フェラーリ250TR 1958年ルマン出走車 TECNOMODEL完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

フェラーリ250テスタロッサの操縦席 ラクーンオートオリジナル


上の操縦席は、ラクーンオートさんのル・フェニックスのホワイトメタル・キットをベースに制作の完成品で250テスタロッサの操縦席を忠実に再現しています。画像が小さくて見にくいですが、ハンドルの右側にフェラーリの黄色の跳馬のエムブレムの付いたキーが揺れています。仕様は、全長4、170mm、V型12気筒DOHC,2,953cc、300HP、車両重量798Kg,最高速度270km/hです。因みにテスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」を意味しエンジンのカムカバーが赤く塗られている所から名付けられました。本日はこれ迄に致します。



 

 

 

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第1章:アストン・マーティン編③

先週のキズナっ仔の結果です。秋華賞トライアルのローズステークスでは、期待のエグランタインが、7番人気で僅差の3着。2着にはディープ仔でこれ迄2戦2勝のサリエラが入り、勝ったのは1番人気、スクリーンヒーロー産駒のアートハウスでこの上位3頭が秋華賞の優先出走権を獲得しました。他では期待した2歳未勝利でショウナンアレクサ、3歳上の条件戦でシンシアウィッシュが、快勝しました。今週はいよいよこの秋期待の2戦2勝のパラレルヴィジョンが、菊花賞トライアルの神戸新聞杯に出走。同じキズナ産駒の京都新聞杯勝馬アスクワイルドモアともども上位に食い込んでほしいものです。他には産経オールカマーに2年4ヶ月ぶりに出走の重賞勝馬クルスタルブラックも無事に良い走りを期待しています。他の期待馬は2歳特別のアリスヴェリテ、3歳上のメイショウジブリ、カフジテトラゴンに期待しています。

 1956年のルマンも前年に引き続きジャガーDタイプが勝利しました。

ジャガーDタイプ 1956年ルマン優勝車 Spark完成品

このマシンは、ワークスでは無くスコットランドの名門プライベート・チームのエキューリ・エコッスのエントリーで総合優勝と5リッタークラスでも1位でした。アストン・マーティンは、DB3Sが2台と新型DBR1が1台の3台で参戦。№8が、総合2位、№9が途中リタイア、DBR1は、惜しくも24時間目に入ってからリタイア。

アストン・マーティンDB3S 1956年ルマン 2位 Spark完成品

同上 №9 Spark完成品

同上 リアスタイル

DB3Sの仕様は、全長3,910mm、ストレート6気筒OHC,2,992cc、で車両重量は、880kgと言われています。翌1957年は、ジャガーDタイプが3連覇を達成した年です。しかも5台出走のジャガーDタイプが1~4位独占でした。

ジャガーDタイプ 1957年ルマン優勝車 №3 Spark完成品

一方のアストンは、前哨戦のニュルブルクリンク1000kmで優勝したDBR1を2台とDB3Sを2台の合計4台の布陣でルマンに参戦しました。

アストンDBR1 1957年 ニュルブルクリンク優勝車 hecomodels完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

DBR1の仕様は、全長4,026mm、直列6気筒OHC,2,492ccでした。ルマンの結果は4台ともにリタイアと満足の結果ではありませんでした。翌1958年のルマンでは1955年のルマンの大事故や1957年のルマンでの大幅なレコード更新を受けエンジンの排気量を無制限から3リッター以下に制限。この変更は元々3リッター以下だったアストンやフェラーリには問題では無かったのですが、それ迄3連覇のジャガー(3.4~3.8リッターエンジン搭載)には大影響で結果としてこの年のルマンは、フェラーリ250TRが勝利を飾り、2位にはプライベートチームのDB3Sが入ったもののワークスのDRR1の3台は全てリタイアとなりました。

フェラーリ250テスタロッサ 1958年ルマン優勝車 ロムオリジナル

同上 リアスタイル

フェラーリ250TR 1958年 ルマン出走車 TECNOMODEL完成品

上の2台のフェラーリ250TR(テスタロッサ)ですが、同じ年のルマンに出走していますが、№18は、ポーンツーフェンダーと言う形状のフロントとなっています。

 そして1959年が、何度も総合2位の苦杯を舐めて来たアストン・マーティンに取って初の総合優勝を飾った年となりました。フェラーリが250TRを6台、アストン・マーティンは、DBR1を4台出走させ両者の一騎打ちムードでしたが250TRは全てリタイアし、DBR1が1-2フィニッシュと言う理想的な形での初優勝でした。優勝ドライバーは、ロイ・サイルバドリとシェルビー・コブラで有名な若き日のキャロル・シェルビーでした。2位のDBR1のドライバーは有名なカー・ジャーナリストのポール・フレールが務めていました。

アストン・マーティンDBR1 1958年優勝車 パドック完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

アストン・マーティンDBR1 1958年優勝車 Spark完成品

アストン・マーティンDBR1 1958年優勝車 カツツォ完成品

アストン・マーティンDBR1 サザビーズで24億6,550万円落札 実車

上の写真は、2017年の米国カルフォルニア州で開催の「RM サザビーズ」の自動車オークションでそれ迄の英国車として最高価格1955年のジャガーDタイプの2178万ドリを塗り替え2255万ドルの落札価格となったDBR1です。DBR1のルマンの優勝を持ってアストン・アーティン編は終わりとします。

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第1章:アストン・マーティン編②

 先週の期待馬ソングラインは、やはり距離が短かかったか?5着。ダディーズビビットは、4着の結果でした。そしてなんと種牡馬キズナは、先週は未勝利でした。ガッカリ!!気を取り直して今週の期待馬です。2歳未勝利に前走2着のショナンアレクサ、リヤンドメテオールが出走。また3歳牝馬の3冠目の秋華賞のトライアルレースのローズステークスにはエグランタインが出走です。2歳新馬にはなんとアルファエリザベスが出走します。故エリザベス女王を偲んで激走してほしいものです。同じく2歳新馬にはウェディングブーケ、ノーブルライジング、3歳、古馬ではエニシノウタ、シンシアウィッシュ、ビジン、ヘネラルカレーラに期待です。

 今回は、1950年からスタートです。前年の1949年にルマンにデビューのDB2ですが、1950年には直列6気筒、2,581ccのマシン3台で出走。下の№21が、総合6位、3リッタークラスで2位、性能指数クラスで3位の好成績でした。

アストン・マーティンDB2 1950年 ルマン№21 Spark完成品

同上 リアスタイル

一緒に出走した№20は、3時間でリタイア、№22は、総合5位、3リッタークラスで優勝、性能指数でもフランスのパナールとトップを分け合ったとの結果です。翌1951年(因みに私の生まれた年です)にはDB2、5台(№24~28)が出走し、№25が、総合3位、3リッタークラスで優勝、性能指数部門で4位で更に前年の優勝車タルボのコースレーコドを更新しました。因みに優勝は、ジャガーがCタイプで初優勝した年でもあります。翌1952年には、やはりDB2、5台で参戦。

アストン・マーティンDB2 1952年 ルマン№32 Spark完成品

同上 リアスタイル

上のマシンが5台の中で唯一の完走。総合7位、3リッター部門で総合優勝、1~2位を占めたメルセデス・ベンツ300SLに次ぐ3位の成績でした。又この車には、4基のSUキャブレターが装備されていました。翌1953年は、ワークスとしては新型マシンのDB3S、3台が出走。排気量は2,921ccになりましたが、3台ともリタイアと言う結果でした。

アストン・マーティンDB3S 1953年ルマン カルツオ完成品

同上 リアスタイル

優勝は、1951年に続き2回目のルマン制覇のジャガーCタイプです。

1953年に2度目のルマン制覇を成し遂げたCタイプ パドック完成品

フェラーリが375プラスで2度のルマンを制覇した1954年は、ファラーリVSジャガーの構図でアウトン・マーティンはDB3S他の5台で出走も全てリタイアです。

翌1955年は、史上に残る大惨事の年でジャガーDタイプとメルセデス・ベンツ300SLRの一騎討ちの中、1台の300SLRが、事故に巻き込まれグランドスタンドに飛び込み80人以上の死者と多数の負傷者を出す事になりました。結果トップを走ってイタ300SLRは、本社の指示で撤退。間接に事故の原因を作ったジャガーDタイプが、優勝すると言う皮肉な結果になりました。

Dタイプ ルマン優勝車№6 ラクーンオートオリジナル(ル・フェニックスベース)

アストン・マーティンDB3S 1955年ルマン 2位 Spark完成品

同上 リアスタイル

1955年のアストン・マーティンは、3台のDB3Sで参戦。上の№23が、総合2位、3リッター部門で優勝と言う好成績となりました。本日はこれ迄にします。

追伸:最近ディープインパクトの子供の話を余りしていませんが、勿論関心は有ります。但し2019年の7月30日に17歳(若い!)亡くなったディープは、今年の2歳馬がラストクロップ(最後の種付けの世代)で2019年春に24頭程に種付けしてその後亡くなった為、生まれた産駒の内、今分かっているのは、国内で6頭、海外で6頭です。その中から9月11日にオープンファイア(2歳牡)が、新馬戦を素晴らしい追い込みで快勝!因みにこの若駒は、セレクトセールで3億3,000万円で落札された期待馬でもありました。そしてもう一頭、アイルランドの2歳G2・チャンピオンズジュベナイルステークス(芝1600mm)にオーギュストロダン(彫刻「考える人」を製作のロダンの名前より)が優勝。英国の大手ブックメーカー(私設賭け業者)は、早くも来年の2000ギニー(日本の皐月賞)、ダービー(本場)の上位人気にしています。この馬の母親は、父が大種牡馬ガリレオでG1のロッキンジステークスを含めG1レース3勝、英オークスで名馬エネイブルの2着の牝馬ロードデンドロンで更に全妹には歴史に残る名牝(G1を7勝)のマジカルがいると言う良血です。来年の本場のクラッシックレースへの期待も高まります。

メーカー別・国別レーシングカー回顧:第1章:アストン・マーティン編①

 この年になると1週間があっと言う間に経ちます。今日日曜日のキズナっ仔の期待馬は、今年最も期待しているG1馬(今年の安田記念制覇)の4歳牝馬のソングラインです。今日中京競馬場セントウルステークスに出走です。次走に予定しているアメリカのブリーダーズカップの試走でテン(発送してすぐの意味)の早いアメリカの競馬を想定して1200mのレースを選択しました。是非勝ってアメリカ遠征に向かってほしいものです。今日は他にも期待馬が多いです。同じレースにはダディーズビビット(4歳牡馬)も出走します。

 今日からメーカー別と国別にレーシングカーの歴史を振り返りたいと思います。ルマン出走車ばかりでは無く他のレースに出走したマシンを台数が多い場合はメーカー別、メーカー別では少ない場合は国別でまとめたいと思います。第1回はアストン・マーティンです。アストン・アーティンの名前の由来は正にレースと深い関係が有ります。

アストン・マーティンのエンブレムの変遷

1913年にロバート・バムフォードとライオネル・マーティンが、レーシングドライバーでもあったルイス・ズボロフスキー伯爵の援助の元に設立され、1915年に「シンガー」と言う車を改造して製作された1号車が、イギリスのバッキンガクシャーの村「アストン・クリントン」で行われたヒルクライムレースでマーティンが成功を収めた事から「アストン・マーティン」のブランド名が誕生したとの事です。13年後の1928年に2台のマシンでルマンに初参戦。2台ともにリタイアでした。次回は1931年で2台で参戦。№25が、距離部門で5位、1500cc部門で初入賞しました。翌1932年は、№20が、距離部門で5位、1500cc部門で初優勝しました。1933年も№25が、距離部門で5位、1500ccクラスで優勝、性能指数部門でアルファに続き2位となりました。1934年は、5台で参戦も№20が距離部門で10位に止まりました。翌1935年は下のマシンの同型車の№29で総合3位、1500ccクラス優勝、性能指数部門でも優勝し、賞賛の的となったと言われています。

アストン・マーティン ウルスター 1935年ルマン MCM完成品

同上 フロントビュー

戦前のルマンは、1939年迄開催されましたが、アストンは、思った程の成績は残していません。戦後のルマンの再開は1949年でフェラーリが166MMで初優勝。

新時代の到来!戦後初のルマンに優勝の初参戦、初制覇のフェラーリ166MM BBR

アストン・マーティンDB1 1949年ルマン出走車 №29 Pinko完成品

同上 フロントビュー

プライベートで参加の上のマシンは、後にDB1と呼ばれDBを冠した初代のレースカーで距離部門11位、性能指数部門でも12位と言う立派な成績でした。アストンが、ワークスとして参加は、DB2で下の№19は、アストンとしては唯一6気筒エンジンを搭載していましたが、冷却系のトラブルで英国車勢初のリタイアでした。

アストン・マーティンDB2 1949年ルマン Spark完成品

同上 サイドビュー

DB1、DB2のフロントグリルの形状は今のアストン・マーティンのフロントグリルの形状の萌芽が見てとれます。いよいよ競馬が始まる様ですので本日はこれ迄に致します。次回ソングラインの優勝の話題が載せられる事を願っています。

アストン・マーティン・レーシングのレースカー(追記)DBR9~DBRS9~V12ヴァンテージGT3

土曜日のキズナっ仔の期待馬、2歳新馬のWキズナの仔、オールアズワンは、6着、3歳未勝利ホワールウィンドも4着、3歳上条件戦のクルニクルノヴァも4着、ニューノーマル、ロジーナは着外でしたが、最後の最後で新潟のメーンレースでルリアンが、ダートの特別レースに快勝!昨年の5月以来の勝利となりました。おめでとう!!

 今日は、近年のアストン・マーティンのレースカーとして最も成功したモデルのDBR9(名称の由来は1959年にルマンで総合優勝のDBR1から)とその派生モデルを紹介します。前にも紹介しましたがDBR9は、2005年にDB9ロードカーをベースにLMGT1のマシンとして開発されました。

アストン・マーティンDBR9 2005年 プレゼンテーション Spark完成品

上のモデルカーは、2005年にプレス紹介用のプレゼンテーション・モデルです。

アストン・マーティンDBR9 2005年ルマン 3位 MINICHAMPS完成品

アストン・マーティンDBR9 2005年シルバーストーン優勝車 IXO完成品

次の2台のモデルカーは日本国内でチームNOVAが、スーパーGT、GT500で2009年に出走したマシンです。

アストン DBR9 2009年 アジア・ルマン・シリーズ 岡山 EBBRO完成品

アストン DBR9 AKASAKA スーパーGT 2009年 EBBRO完成品

アストン・マーティンDBR9 ロードカー モデルガレージロム完成品

同上 サイドビュー

DBR9の派生車種の初めはDBRS9です。DBR9が、ルマンを始めとするLMGT1仕様のワークスマシンに対し市販車種のDB9をレース仕様にしたものです。

アストン・マーティンDBRS9 2005年プレス発表用 MINICHAMPS完成品

DBRS9 FIA GT3 レース 2006年 Spa MINICHAMPS完成品

DBRS9 2008年 ニュルブルクリンク24時間耐久 MINICHAMPS完成品

DBRS9 2008年 ニュルブルクリンク24時間耐久 MINICHAMPS完成品

DBRS9 2008年 セブリング12時間レース MINICHAMPS完成品

DBRS9の仕様は、全長4,687mm、V12型DOHC自然吸気、5.935cc、558HPと言われています。DBRS9に代わるGT3マシンが、V12ヴァンテージGT3です。2011年に発表されました。

アストン V12ヴァンテージGT3 ロードカー MINICHAMPS完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

アストン V12ヴァンテージGT3 2012年 MINICHAMPS完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

アストン ヴァンテージGT3 2012年ニュルブルクリンク Spark完成品

アストン・マーティンV12ヴァンテージ GT3 画像

V12ヴァンテージGT3の仕様は、全長4,700mm、V12型自然吸気、5,935cc、600HPと言われています。
以上、アストン・マーティンプライベーターにすそ野を広げる為のレースカーを紹介して来ました。今回でアストン・マーティン最近のレースカーは終了とします。