以前、1960年代の前半のルマンの出走マシンの美しさを紹介しましたが、今回は少し時代がずれており、同じ年度のルマンに出走してはいませんが、フロントエンジンの究極の形を具現しているマシンを比較しながら紹介します。
第一が、最も有名で美しいフェラーリ250GTO 1962年ルマン総合2位のマシンで、第二がルマンの直線で史上初めて時速300Km超えしたアストン・マーティンDP215 1963年ルマン出走車です。
ファストバックの車体でロングノーズ、ショートデッキ、リアの処理が、コーダトロンカ(スパッと切り落とされた)の形状でフロントエンジンの車の究極の形と言えます。
第三が、有名なキャロル・シェルビーのコブラディトナクーペで1965年のルマンで
クラス優勝を果たしたマシンです。
この3台を見て頂くと全く違う個性のマシンですが、フロントエンジンのマシンとしては、共通の特長を有しているのが、良く分かります。だからこそ人気の有るマシンです。但し、この3台以降は、ルマンもミッドシップのマシンが主流となります。