前回は、アストン・マーティンDB4GTザガートの出自について書きましたが、今日は、コラボ相手で有り、軽量ボディを架装したカロッツエリア・ザガートについて書きたいと思います。
カロッツエリア・ザガートは、イタリアのミラノに本拠を置き、航空機の機体製造技術を生かした軽量で空力的な車体設計・製造を得意としていました。
特に1960年にエルコーレ・スパーダが、加入した事も有り、1950年後半から1960年代に全盛期を迎えアルファ・ロメオやランチアの前衛的でダイナミックな美しい車を発表。今回の主役DB4GTザガートもこのスパーダのデザインです。
DB4GTザガートは、1960年のデビューですが、1963年のデビューがランチア・フラヴィア・スポルトザガートです。この車は、ルーフ迄回り込んだクオーターウインドウを特徴としています。
続いて1964年デビューの車がランチア フラミニア3C 2800スペルスポルト ザガートです。この車は、フラミニア・シリーズでは、最も高性能な車です。生産台数は、187台と少ないですが、高品質を伝統とした最後のランチアと言えるのが、フラミニア・シリーズでした。
1965年フランクフルトモーターショーで発表されたのが、アルファ・ロメオ2600SZです。この車は、異形ヘッドライトで盾形グリルを挟んだマスクを持つ、丸みを帯びた空力的なボディーは、ザガートらしい個性を放っていると言われます。
続いて1969年トリノ・モーターショーでデビューしたのが、2シータのジュニアZで直線基調のウエッジシェイプにヘッドライトカバーが斬新なボディスタイルでした。そしてエルコーレ・スパーダは、この年をもってザガートを離れる事になります。
その後、1989年のアルファ・ロメオSZや、ランチア・ハイエナ等個性的でややアクの強いモデルを発表していますが、近年の作品として2台紹介します。
この2台は、スパーダ時代の傑作、1963年デビューのジュリアTZへのオマージュから生まれたと言われています。
以上、カロッツエリア・ザガートを紹介して来ましたが、次回は、今回の主役のDB4GTザガートのモデルカーを紹介致します。