今日から時代を追いながらアストン・マーティンと同時代に活躍した名車を追っていきたいと思います。まず初めに第二次世界大戦前に歴史上名高い名車が、集中した1929年~1940年の名車を取り上げます。
この時代のモデルカーは、余りコレクションしていませんが、改めて振り返るとデザイン的にも美しく魅力的な名車が集中している事に感心します。
第一が、ベントレースピード6です。この車は、全長約4.8m、6気筒、6.6リットル、最高速141Kmで1929年と30年のルマンで優勝しています。但し、6.6リットルは、高価だった為、期待した程売れず生産台数は、約550台でした。
次が、ジャガーSS100です。この車は、全長約3.8m、6気筒、2.7リットル、104HP、最高速度150Km/hで高級車ベントレーの約半分の価格であった為、高い人気を得ましたが、第二次世界大戦の勃発で生産台数は、約300台と少数です。
上記のクーペモデルは、1台のみ製作されましたが、市販されませんでした。
第3番目は、アストン・マーティン アルスターです。このモデルは、レーシングカーから派生したモデルで全長約4m、1.5リットル、85HP、最高速度は164km/hと言われ1935年にはルマンで総合3位と言う成績を残しました。
次が、ブガッティT57アトランティックです。この車は、4.5m、DOHC8気筒、3.3リットル、スーパーチャージャー付きの高級車で195HP,最高速度は、なんと200Km/hでした。クーペボディのアトランチックは、わずか4台しか生産されませんでした。
次が、BMW328です。この車は、全長3.9m、6気筒 2リットル、80HP、最高速度155km/hで4輪独立懸架や油圧式ブレークの搭載など先進的な設計でした。又レーシング仕様は、120HPで最高速度200Km/hと高性能でした。
レースの成績でも1939年ルマンで総合5位(クラス優勝)と当時の2リットルクラスでは最強の車で約500台程生産されました。
最後の2台は、モデルカーは、持っていませんが、戦前のスポーツカーを語るには欠かせない2台となっています。
1台目が、アルファ・ロメオ 6C1750グランスポルトです。この車は、全長約4m、DOHC6気筒 1.75リットル、85HPで最高速度は145km/hです。
この車は、コーチビルダーのザガートやトゥーリングが、ボディを架装しており特にザガートの軽快なボディを持つスパイダーは有名です。
最後が、超弩級のスーパースポーツメルセデス・ベンツSSKです。この車は全長約4.24m、6気筒7リットル、225HPで最高速度200km/hを誇りました。
以上、戦前でも第二次世界大戦前夜、丁度映画「カサブランカ」の時代を髣髴とさせる粋な車ばかりと思います。沢田研二の歌「カサブランカ・ダンディ」の世界を思い浮かべてしまいます。又又長くなりましたが、これで終わります。