前回は戦争前の名車を取り上げましたが、今回は戦後~1950年迄に発売された名車を取り上げます。誠に勝手ながら私の生まれたのが1951年(昭和26年)ですので生まれる前迄を一区切りと致します。
最初に取り上げるのがイタリアのシチタリア202クーペです。この車は1947年に発表されたピンファリーナデザインの車でそれ迄の車と違ってボディとフェンダーが、一体となったデザインで戦後の車のデザインの標準を作った車です。
この車は、戦後の車を代表する優れたデザインとしてニューヨークの近代美術館に展示されているとの事です。実車の仕様は、全長約3.9m、4気筒1.1リットル、55HP、最高速度155km/hです。残念ながらモデルカーは、持っていません。
次は、生産年が、前後し又、戦前のデザインを踏襲していますが、1945年登場のMGーTCです。全長は約3.5m、4気筒1.25リットル、55HP、最高速は125km/hです。やはり味の有るデザインです。
次が、デヴィッド・ブラウンが経営権を握って最初の車として1948年の英国国際モーターショーで発表したアストン・マーティン2リッター・スポーツ(後年DB1)と呼ばれたモデルで、仕様は2リットル、90HP、最高速度は150km/hです。
生産台数は、わずか15台に過ぎませんが、日本にも1台輸入されています。
次が、アストンのライバル(私見です)フェラーリの166MMです。元々166S と呼ばれていましたが、1948年のミッレミリアで優勝した為MMと呼ばれました。
更にフェラーリの名を高めたのが上の1949年ルマンの優勝車№22です。尚、市販車の仕様は、全長約3.6m、V型12気筒 2リットル、140HP、5段変速で最高速度は200km/hと高性能を誇りました。
次が、ジャガーXK120です。戦前は「SSカーズ リミテッド」と呼んでいた社名を1945年「ジャガーカーズ リミテッド」に変更1948年最初に発売したのがXK120です。この名前は最高速120マイル(193km/h)を意味します。
この車の仕様は、全長4.42m、DOHC6気筒、3.5リットル、160HP、最高速度193km/hで優れた性能、魅力的なデザイン、同等性能の車より安価であった為、特にアメリカ市場で大ヒットしました。
尚、XK120をベースに開発したレースカーが、ジャガ-Cタイプでルマンの優勝を果たしますが、1951年となりますので、次回と致します。
次が、プロトタイプが、1949年のルマンに出走した後1950年4月のニューヨーク国際モーターショーで初公開されたアストン・マーティンDB2です。
この車は、ベントレー設計ののDOHC直列6気筒、2.6リットルが搭載され105HP、最高速度約188Km/hと高性能で1950年のルマンではクラス優勝を遂げ、英国を代表する高性能スポーツカーとしてのブランドイメージは、この車で確立したとも言われています。
※追加 大事な車を追加します。マセラティ最初のロードーカーA61500です。
やはりシチタリア、166MM、上のDB2と共通のフォルムとなっています。
以上1950年迄のご紹介でした。