初めに競馬の話題から。今日より新馬戦がスタートしました。東京5Rでは、ディープインパクトの評判馬コマンドラインが、3馬身差の快勝。中京5Rでは、キズナのライバル・エピフェネイア産駒のクラウンドマジックが、クビ差の勝利。キズナの産駒クロニクルノヴァは、6着に終わりました。残念!!
本題に入ります。今日は、300SLに続く第二世代のSL、ベンツ230SLよりスタート致します。非常にエレガントで美しい車です。
この車は、1963年のジュネーブ・モーターショーで発表され販売開始されました。車の性格としてはスポーツ性の高い300SLよりもツーリングカー的な要素の強い車で4速ATやパワステも用意されていました。又「パゴタ・ルーフ」と称される屋根の中央が左右より低い形状になっていると言う特徴がありました。「パゴタ・ルーフ」とはどんな意味と思い調べてみますと建築用語で「アジアで見られる建築様式で、お寺等に於ける大きな庇の両端に行くにつれ反り上がった形状の屋根」との事です。
仕様は、全長4,335mm、直列6気筒SOHC、2,308cc、150HPでしたがその走りの実力は、3Lのフェラーリ250GTにも遜色の無いものでした。
次が、第二次世界大戦迄はブガッティやイスパノ・スイザ等の名門高級車ブランドが隆盛を誇っていましたが、戦後では非常に珍しいフランスの高級スポーツカーメーカーファセル社のファセル・ヴェガ・ファセルⅡです。
この車は、戦後スチールやアルミニウム、ステンレスの金属加工技術を生かしてメーカーの下請として自動車のボディ生産を行っていたファセル社ですが、主要取引先がボディを内製する事により下請仕事が無くなり、その有休設備を使い1954年より自社ブランドの高級車を生産し始めました。エンジンは、クライスラー製のV型8気筒、6,280ccのエンジンを用い、その魅力としては、フランスの超高級車の伝統を生かしたスタイリングと家具メーカーとしての技術を生かした木目調パネルや上質なインテリアに有り特にアメリカ市場である程度の成功を収めました。顧客リストには、パブロ・ピカソやビートルズのリンゴ・スター、俳優のトニー・カーティスがいたとの事です。仕様は、全長4,750mm、水冷V型,6,286cc,390HP,最高速度240km/hです。
次が、1963年、元フェラーリのチーフエンジニアのジオット・ビッツァリーニにより設計され彼の会社により1964年に発売されたビッザリーニ5300ストラーダです。残念ながらこの車のモデルカーも持ってはいません。
この車の仕様は、全長4,460mm、シボレーV型8気筒、5358cc、365HP,最高時速275km/hと高性能を誇りビッザリーニの最も成功したモデルです。
次が、同じくビッザリーニにより設計されたイソ・リボルタ・グリフォです。実は、上のビッザリーニ5300ストラーダは、元々イソ社でビザリーニがシャーシをボディデザインをベルトーネのチーフデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロがデサインし、「グリフォA3/C」(レース用)として1963年トリノ・ショーでデビューしました。一方イソ社は、ロードバージョンの「グリフォA3/L」をグリフォGTとして1965年より発売開始しました。
イソ・グリフォGTの仕様は、全長4,430mm、V8OHV,5,400cc、350HPで最高速度は、275km/hとやはり高性能を誇りました。
本日は、これ迄にします。