モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

アストン・マーティンと同時代の名車達 『綺羅、星の如く名車輩出の1960年代』⑨フェラーリ330GTC&ランボリギーニ・ミウラ・イオタ

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 ハイセイコーと言う名前の馬がいた事を覚えている方は、多いと思います。第一次競馬ブームの立役者になり社会現象にもなった程の国民的アイドルホースです。3歳時(現在の2歳時)公営競馬の大井で6連勝(いずれも大差勝)して中央競馬に移籍。1973年3月の中山競馬場弥生賞で中央初戦を迎えました。一目見ようと観客は12万人以上。かく言う私もその一人でした。弥生賞を勝ちその後皐月賞を含め通算10連勝で日本ダービーに大本命で出走。最後の直線でタケホープイチフジイサミに抜かれた時の競馬場、TVの前のなんとも言えない雰囲気(負けるはずの無い馬が負けた!)は今でも記憶に残っている程、強烈でした。「競馬に絶対は無い」正に至言です。

 本題に入ります。1台目はややマイナーな車から始めます。ACコブラで知られるAC社が、コブラ427のシャーシにイタリアのピエトロ・フルアのボディを架装したAC428フルア・クーペです。1965年のロンドン・ショーで発表し、66年より販売しました。同じフルアのデザインのマセラティミストラルと似たフォルムです。

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AC428フルア・クーペ NEO完成品

仕様は、全長4,470cm、フォード製V型8気筒OHV,6,990cc、345HP、最高速度240km/hでフェラーリやアストンとも匹敵する高性能で豪華な車でしたがDB6より高価であった為わずか81台(クーペ49台、コンバーチブル29台、他3台)の生産台数でした。

 2台目が、マセラティ・メキシコです。この車は1965年のトリノモーターショーにて発表。デザインは、カロッツェリア・ヴィニャーレのジョヴァンニ・ミケロッティの作品です。ショーでの評判が、良く1966年のパリモーターショーで生産モデルを披露して販売開始されました。

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マセラティ・メキシコ NEO完成品

非常に優雅で伸びやかなボディラインで内装も総革張りと豪華でラグジュアリー志向の強い車です。(エアコン・パワーウィンドウ、ディスクブレーキが標準装備)仕様は、全長4,760cm、V型8気筒DOHC,4,719cc、290HP,最高速度は、255km/hで生産台数は、482台でした。

 3台めが、フェラーリ330GTCです。1966年のジュネーヴモーターショーで発表された車でデザインは、ピニンフェリーナです。

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フェラーリ330GTC BBR完成品

 この車はご覧頂いた様にシンプルでしかも非常に美しいデザインの車で、しかもフェラーリとしては初めてカーラジオの音楽を楽しめると言われた程、静粛性にも優れていたと言われており、クーペが、約600台、スパイダー(GTS)が約100台生産されました。仕様は、全長4,400mm、V型12気筒SOHC,3,967cc、300HP,最高速度は、245km/hとなっています。

 本日の最後が、名車中の名車と言われるランボルギーニミウラP400です!!

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ランボルギーニ ミウラS 1968年 MRコレクション完成品

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同上 リアスタイル

 ミウラは、1965年11月のトリノショーでV型12気筒エンジンをミッドシップに積んだベア(裸)シャーシを展示。更に1966年3月のジュネーヴショーでカロッツェリアベルトーネマルチェロ・ガンディーニによる流麗なスタイリングが、注目の的になり、100台を超えるオーダーが殺到しました。仕様は、全長4,360mm、V型12気筒DOHC,3,929cc、350HP,最高時速293km/hでP400,P400S,P400SV合計の生産台数は、約750台でした。

 追伸 ミウラから派生した車で「幻の車」と言われる車が有ります。それがランボルギーニ・イオタ(Jota)です。

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ランボリギーニ・イオタ MRコレクション完成品

オリジナルのイオタは、当時走行実験を担当していたボブ・ウォレスの指揮の元、実験車両として競技規定・付則J項(車両規定項目)の「プロトタイプ・スポーツカー」の車両規則を満たしながら製造された車でした。このオリジナルは、3万kmの走行実験を行った後、売却されたが、売却先での高速テスト中に横転し車両火災を起こし廃車となりました。売却前に工場でイオタオリジナルを見た顧客から要望が有り、ランボルギーニは、ミウラを元にイオタのレプリカを製造し、SVJの名で生産証明が発行されたとの事です。この台数は、7台とも10台とも言われています。イオタのスペックは、全長4,390mm、440HPと言われています。

 以上で本日は終わりとさせて頂きます。