前回は、1974年の皐月賞の勝馬、キタノカチドキの話をしましたが、翌1975年も史上初が起きました。皐月賞と日本ダービーの2冠をカブラヤオー、桜花賞とオークスの2冠をテスコガビーが勝利し、しかもその2頭の騎乗騎手が、菅原泰夫騎手でした。つまり春のクラッシック4冠を独占と言う史上初めての快挙を達成。それ以降もそんな例はありません。しかもテスコガビーは、桜花賞が大差勝(1.9秒差・1秒が6馬身差・約11馬身差)、オークスが8馬身差での勝利でした。
本題に移ります。今日は、アメリカのスポーツカーとスポーティーカー(スペシャリティーカー・ポニーカー)に絞って書きたいと思います。初めはフォード・サンダーバードです。この車は、コルベットに対抗して1955年2シーター・ロードスターとしてデビューしました。サンダーバードの名称は、11代目2005年迄継続します。
仕様は、全長4,453mm、V型8気筒OHV,4.8リットル、193HPです。
一方初代のコルベットC1型は、1954年、サンダーバードに先駆けて発売されましたが、純粋スポーツカー的ではあっても本質的に走りを重視する車ではありません。
仕様は、全長4,249mm、直列6気筒OHV,3.8リットル、150HPとやや平凡な性能でしたが、その後GMの実験部門が、セダン用の4.3リットルV型8気筒OHVエンジンを搭載し大幅なパワーアップを図り、徐々に本格スポーツカーとして認知される様になりました。下は1961年ヘッドライト2灯⇒4灯にマイナーチェンジ
そして1963年に2代目C2型・コルベット・スティングレイが誕生します。この車は、レースプロト・スティングレイレーサーのスタイルを基礎に開発された為、初めてコルベット・スティングレイ(あかエイ)と命名されました。
C2は、クーペをメインにラインアップされました。仕様は、全長4,450mm、90度V型8気筒OHV,5,354cc,380HP,最高時速は230km/hと言われヨーロッパのスポーツカーと伍しても対抗出来る性能になりました。
下の写真は、「グラン・スポーツ」と呼ばれたレーシング仕様です。
次が、3代目C3です。この車は、1968年に登場し、「コークボトル」の愛称が付きました。大胆に膨らんだ前後フェンダーとくびれたボディ中央部が、コーラのビンを連想させる為です。
C3は、ビル・ミッチェルと日系人ラリー・シノダがデザイン・スタディとして設計した「マコシャーク」が原型で、そのデザインをほぼ踏襲しています。仕様は、全長4,625mm、90度V型8気筒OHV,6,996cc、441HP,最高速度約200km/hで1968年のルマンにも出走しています。
コルベットは、その後2020年に代8代目(C8)が、初めてのミッドシップで発売され、初代の発売以来67年間も連綿と続いております。4代目以降については、改めて書きたいと思います。