モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

アストン・マーティンと同時代の名車達 1970年代➃DBSV8、マスタングBOSS429、マッハ1、ハラマ他

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 TTG時代の2頭目のT、テンポイトの話です。テンポイントは、額の流星と栗毛の馬体の美しさから「流星の貴公子」と呼ばれました。(新聞の見出しの活字の大きさ)

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1977年 第22回 有馬記念 先頭右:テンポイント、左トウショウボーイ

母の桜花賞馬ワカクモの母(テンポイントの母方の祖母)クモワカは、伝染病(伝貧)と誤診され殺処分の所、秘密裏に助けられ、裁判の末に繁殖牝馬として復帰したと言う数奇な運命でした。故にテンポイントは、「幽霊の孫」とも。4歳時(現3歳時)5連勝で迎えた皐月賞トウショウボーイの2着、日本ダービーは、骨折でクライムカイザーの7着、菊花賞は、グリーングラスの2着、年末の21回有馬記念トウショウボーイの2着と大レースには勝てませんでしたが、翌年は、春の天皇賞と伝説の有馬記念に勝利。翌1978年にはイギリス遠征を計画し、その走行レースとして1月22日の日経新春杯に極量の負担重量66.5kgで出走。その日の京都競馬場小雪が舞っており、3コーナー過ぎ迄は楽勝ムードでしたが、突然ここでスピードを落とし競走中止。左後肢の複雑骨折で殺処分の所フアンの声と馬主の意向もあり延命治療。43日間の治療も空しく蹄葉炎(馬にとって致命的)を発生し安楽死を選択。因みに祖母のクモワカは、桜花賞2着で11勝、母ワカクモは、桜花賞を含め11勝、そしてテンポイント春の天皇賞有馬記念阪神3歳ステークス、その他の重賞を5勝を含め11勝でした。最も記憶に残る馬となりましたので、ついつい長くなりました。

 本題に移ります。1970年代の話題の車はスーパーカーブームの名車達で取り上げましたのでそれ以外の車を年を追って掲載致します。

 1台目が、久しぶりのアストン・マーティンDBS V8です。1969年9月に発表され、1970年より販売開始されました。この車が、ディビィド・ブラウン時代最後のモデルです。DBSとの外観上の違いは軽合金ホイールとV8 DBSのエンブレムのみでこれ以降のモデルは基本のスタイリングは、DBSをベースとしています。

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アストン・マーティンDBS V8 Spark完成品

仕様は、全長4,585mm、90度V型8気筒DOHC,5,340cc、最高時速は273km/hです。(1970年よりアストンは、パワーとトルクの数値非公表)DBS V8は、1972年の生産中止迄405台生産されました。

 2台目が、最強のマスタングとも言われるマスタングBOSS429です。

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マスタング BOSS429 1970年 Spark完成品

マスタングの第1世代の最後で最強の車でエンジンは、NASCARグランナショナル用の7リッターを搭載しました。仕様は、全長4,760mm、90度V型8気筒OHV,7,030cc、375HPで限定生産され生産数は859台と言われています。

 マスタングは、1971年にモデルチェンジを行いマスタング・マッハ1が登場しました。全体的に大型化しデザインも直線基調でフロントマスクも平面化しました。

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マスタング マッハ1 1971年 MINICHAMPS完成品

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同上 リアスタイル

仕様は、全長4,810mm、90度V型8気筒OHV,7,033cc、380HP、最高速度205km/hです。

 最後は、ランボルギーニの2台です。1台目が、ランボルギーニ・ハラマです。

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ランボリギーニ・ハラマ 1970年 MINICHAMPS完成品

イスレロの後継の2+2シーターで1970年のジュネーブ・モーターショーで登場しました。総帥のフェルッチオ・ランボルギーニは、元々実用的な2+2を重要視しており、フェルッチオが一番気に入っていたモデルとも言われています。デザインは、ガンディーニが手掛けました。仕様は、全長4,485mm、60度V型12気筒,3,929cc,350HP,最高速度は260Km/hです。

 2台目は、ランボルギーニ初の8気筒を搭載したランボルギーニ・ウラッコです。

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ランボルギーニ ウラッコ  Look Smart完成品

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ランボルギーニ・ウラッコ 1970年 MINICHAMPS完成品

ウラッコは、1970年のトリノショーでデビュー。フェラーリに対抗して12気筒に拘っていたランボリギーニが、量産化を目指し、初めて8気筒を搭載の実用的なミッドシップを計画しました。全長は、4,250m、90度V型8気筒SOHC、2,463cc、220HP、最高速度240km/hでスタイルングは、ガンディーニによるものです。短いホイールベースに2+2、更にリアにトランクスペースも備える優れたパッケージであったと評価されています。

 またまた長くなりましたのでこれで終わりと致します。