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世紀末の1990年後半から新しい世紀の2000年初めにはアメリカを中心にコンセプトカーが、多く発表されています。まず初めがドイツのフォルクスワーゲン・W12・ナルドです。1997年から2001年にかけて数台のコンセプトカーを発表しています。いずれもデザインは、イタルデザインのジウジアーロが担当しました。
このナルドは、2001年の東京モーターショーで発表されました。仕様は、全長、4,550mm、W型12気筒、5,998cc、600HP、最高速度は350km/hでモーターショー直前高速耐久テストを行い24時間平均時速322.8km/hなど6つの世界記録をを打ち立てましたが、市販されませでした。
2台目が、キャデラック・シェンです。キャデラックの創立100周年を記念して2002年のジュネーヴ・モーターショーで発表されました。
仕様は、全長4,457mm、LV型12気筒DOHC・4バルブ、7,500cc、760HPと高性能を発揮しましたが、結局市販されませんでした。
3台目が、同じくアメリカのクライスラー・ME・フォー・トゥエルブです。
2004年北米国際自動車ショーで発表されましたが、名前の由来は、12気筒エンジンの4つのターボチャージャーとMid-Engineの組み合わせから来ています。エンジンは、メルセデス製を改造したもので車体は、カーボンファイバー製です。仕様は、全長4,542mm、V12気筒、850HP,最高速度は、399Km/hと言われています。4台目は、フランスのプジョー907です。
プジョーの開発陣の「夢」を形にしたコンセプトカーと言われています。2004年のパリモーターショーで発表されました。彫刻的でエレガントなスタイリングで内容も豪華に造られています。仕様は、全長4,370mm、V型12気筒、6,000cc、500HPです。5代目は、キャロル・シェルビーが手掛けた「現代のコブラ(当時)」といわれたシエルビー・コブラ・コンセプトです。
この車は、2004年のデトロイトショーでデビューしました。当初市販を計画していましたが、不況の影響で生産は見送られてしまいました。分かっている仕様は、V型10気筒、6.4リッター、最高出力605HPです。シェルビーの新・旧のモデルを比較してみます。
シリーズ1の仕様は、全長4,292mm、V8型DOHC・スーパーチャージャー・3,995cc、324HP、コブラ427S/Cの仕様は、全長3,962mm、V型8気筒DOHC、6,998cc、485HP,最高速度225km/hです。
最期が、ランボルギーニ・コンセプトSです。
この車は、ガヤルドをベース車両として開発されたコンセプトカーで2005年のジュネーブ・モーターショーで発表されました。仕様は、V型10気筒DOHC,5,2リッター、520HPです。下のガヤルドのロードスターとよく似た造形です。
以上、2回に渡りコンセプトカーを紹介して来ましたが、デザイン的にも性能的にも市販してほしかったモデルが多くありました。本日はこれ迄にします。