収集家の心をつなぐ終活ショップ 絆 モデルカー店 ポルシェフェア開催中
今日から21世紀の初頭から次々に現れた超弩級スーパーカーを紹介します。1台目は、フェラーリが2002年に創業55周年を記念して発表したエンツォ・フェラーリです。F40、F50に続く記念碑的な限定生産車種で創始者の名を冠しました。
2002年4月にプロトタイプ「FX」の原寸大モックアップが、東京都現代美術館で初披露され、9月のパリモーターショーで正式公開されました。デザインは、当時ピニン・フェリーナに在籍していた奥山清行氏でF1マシンを意識したと解るフロントノーズ、フェラーリの伝統の丸型テールランプを露出、エアインテークを兼ねた大きく張り出した前後フェンダーと見るからにスーパーカーと分かる大胆なデザインになっています。ドアは、バタフライドアで乗り降りし易く、エアコン装備や振動対策に緩衝材をかませるなど快適性にも配慮した車となっています。尚、2019年に工業デザイナーとして活動の奥山氏(KEN OKUYAMA)が、ガンダム40周年コラボ商品の発表会で「エンツォフェラーリは、ガンダムRX-78からインスパイアされたダザインです。特にフロントが、コアファクターの形で曲線や全体の構成が影響受けている」との事です。「フェラーリのデザイナーは、みんな机の上にガンプラを置いていた」とも!
尚、上のコンセプトは、GTレースへの参戦を目指して製作されましたが、日の目を見なかった様です。なかなか魅力的なモデルと思いますが、残念です!!エンツォ・フェラーリの仕様は、全長4,702mm、V型12気筒DOHC,5,998cc、660HP,最高速度350km/hで最終400台生産されました。
2台目が、ポルシェ・カレラGTです。911に代表されるポルシェのモデルは、レース参戦を視野に開発される事が殆どですが、カレラGTは、純粋に公道マシンとして開発・発表されました。但し中身は長年レース活動で培ったテクノロジー満載です。
ミッドシップに搭載のV10は、ルマン参戦マシン用の純レーシングエンジン、足回りも同様で、エクステリアも1969年のレーシングマシン917をモチーフにしたとの事です。仕様は、全長4,610mm、V型10気筒DOHC,5,733cc、612HP,最高速度は330km/hオーバーと言われています。当初、1,500台生産の予定でスタートしましたは、最終的に生産台数は1,270台となっています。
3台目は、メルセデス・ベンツ・SLRマクラーレンです。この車は、F1で提携するベンツとマクラーレンが、共同で造り上げたスーパーカーです。「SLR」の名前は1955年に活躍した300SLRに因んで名付けられました。ガルウイングドアに対するバタフライドアの採用やサイドのエアアウトレット等に300SLRのモチーフを見る事が出来ます。2003年の発表会にも2車が同時に展示されました。
2003年のフランクフルトショーでデビューしました。エンジンは、AMGが、この車の為に開発したエンジンで、トランスミッションは、競合車種が、MTやセミATに対して5速ATでイージードライブが可能になっています。仕様は、全長4,656mm、V型8気筒SOHC・スーパーチャージャー。4,656cc、626HP、最高速度は334km/hです。ベリエーションには下の画像のロードスター。
前にも書きましたが、上の3台は、有名なレーシングカードライバーのスターリング・モスに関係の深い車とネーミングになっています。左の300SLRは、1955年のミッレミリアでスターリング・モスが優勝した際のカー№722の車でスタート時刻、午前7時22分を示しています。真ん中のSLRスターリングモスは、2009年の北米国際オートショーで発表された75台のみの限定車で、購入資格は、SLRのオーナー限定との事です。ミッレミリアの車をイメージし、ルーフ、フロントウインドシールドを省き約200Kgの軽量化を実現しています。右のSLRマクラーレン722GTは、722ロードスターをベースにワンメイクレース用モデルで21台製作されました。以上、3車の超弩級スーパーカーを書いてきましたが、因みに3車の価格と言いますと新車価格でエンツォ・フェラーリが7,850万円(中古市場では3億円以上)カレラGTが約5,000万円、SLRマクラーレが5,985万円との事です。
本日は、ここ迄に致します。