今回は、エリザベス女王が元首たる英国王室の御料車です。以前はディムラーが御料車として採用されていましたが、1950年に初めてエリザベス女王とエジンバラ公の車としてロールス・ロイスを購入しました。この車は王族や国家元首の為に特別に16台手作りされたファントムⅣの1号車です。そしてディムラーは、準公用車となります。これから紹介するのは1960年にファントムⅤをベースにパレード用の特別仕様車です。ファントムⅣは、ランドレー形式のオープンカーでこの車は後ろの屋根からリアウインドが防弾ガラスなっており、まるで温室の様な形状になっています。
フロントガラスの上には御料車である事を示す青色(ロイヤルブルー)のマーカーランプとその後ろには王室の紋章と旗を立てるソケットの上に王室の旗が付いています。仕様は、全長6,045mm、V型8気筒、6.2リットルでボディ・カラーは、日本の皇室の770Kと同様に王室カラーの溜色(ためいろ)となっています。
次は、1968年にデビューし、1991年迄の約23年の長きに渡りロールス・ロイスの旗艦車として世界中のVIP専用車として注文生産が続けられたのがファントムⅥです。下の車は御料車そのものではありませんが、堂々たる風格の車です。
仕様は、全長6,040mm、V8型OHV,6,230cc、車重2,590kgで当時の価格で8,700万円と言われています。359台生産されました。因みにロスル・ロイスは、1971年に主力の航空機エンジンの不調も有り倒産しています。
この車は、エリザベス女王の在位50周年を祝って英国自動車製造者協会から献上されたイギリス王室向け公用車でわずか2台製造の超希少車となっています。仕様は、全長6,220mm、ロールス・ロイス社製V8型ツインターボ、6,747cc、車重3,390kgで400HP、最高速度は210km/hと言われています。前席は革張りで後席には英国の織物製造業者「ヒールド・ブラザーズ」製造の「ラムウール・サテン」が使用されており、ボディは、対地雷装甲、防弾ガラス、タイヤはケプラーで補強されており、正に現代のリムジンと言えます。本日はこれ迄に致します。
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