日曜日の朝、アメリカのケンタッキーで行われたアメリカ最大の競馬の祭典であり、3歳馬の最大の目標でもある第150回ケンタッキーダービー(通称ラン・フォー・ザ・ローゼス)で出走20頭中ただ2頭の日本産馬が、3着と5着に入りました。
日本から挑戦したのは全日本2歳優駿(GⅠ)、サウジダービー、UAEダービー等5戦5勝のフォーエバーヤング(父はディープインパクト産駒のリアルスティール)と2戦2勝のテーオーパスワードです。2頭ともにスタートが余り良くなく後方3番手、5番手で競馬を進めフォーエバーヤングは直線で勝った内側のミスティックダンの外に進路を取り、シエラレオーネと何度も馬体をぶつけ合いながら約200m余り壮絶な叩きあいを演じゴールでは鼻ー鼻ー鼻差の3着に食い込みました。テーオーパスワードも3頭から少し離されたものの僅か3戦目で異国の地で5着迄追い込みました。非常に惜しい競馬でしたがダート競馬の本場アメリカの最高峰のレースで過去最高の着順は大変な偉業と思います。
因みにケンタッキーダービーの通称ラン・フォー・ザ・ローゼス(Run for the ROSES)は、上の写真の様に優勝馬にバラのレイが掛けられる事から呼ばれています。フォーエバーヤングの矢作調教師は、レース後のインタビューで悔しさを覗かせながらもフォーエバーヤングの強さを褒め今後世界一の馬を目指したいと述べています。テーオーパスワードも伸びしろしか無いと思われ今後この2頭の活躍を期待したいものです。更に先週土曜日に行われた京都新聞杯(芝2200m GⅡ)で5頭出走のキズナっ仔の内の2頭、8番人気ジューンテイクと5番人気ウエストナウが、1-2フィニッシュを決めジューンテイクが日本ダービーへの最終の出走権を確保しました。
5月26日東京競馬場で行われる第91回日本ダービーの出走枠は18頭ですが、キズナっ仔は、皐月賞馬で3戦3勝のジャスティンミラノ、スプリングステークスに勝ち同じく3戦3勝のシックスペンス、賞金順でサンライズジパング、先週の青葉賞で出走権を確保したショウナンラプンタ、そして京都新聞杯で賞金獲得したジューンテイクと5頭が出走可能となっています。1週前のオークスにも桜花賞3着のライトバック、賞金順でクイーンズウォーク、忘れな草賞勝のタガノエルピーダの3頭が出走可能となっています。是非全馬無事にレースに臨む事を願っています。最後に先週のキズナっ仔の成績です。京都新聞杯で期待したインザモーメントは6着、ギャンブルルームが8着、人気薄のジューンテイクが勝ち1戦1勝だったウエストナウが2着でした。日本ダービートライアルのプリンシパルステークスでヴィレムが、最速上りで4位迄追い上げ、将来への期待を抱かせました。3歳馬では条件戦でサンライズソレイユが勝利、カイトグート4着、未勝利ではツリーフロッグが勝利、ブルボンクイーン5着、古馬特別でジューンアヲニヨシが勝利、モントブレッチャ3着、カフジテトラゴン2着、サルヴァトーレ3着、フルール4着、古馬条件でアスクドリームモア1着と堅実に賞金を稼ぎ再びロードカナロアに1億6,000万円程の差を付けました。来週のヴィクトリアマイルからオークス、日本ダービー、安田記念と4週連続東京競馬場でGⅠレースが続きますが、特に3歳クラッシックの2レースで皐月賞に続きクラッシック制覇を強く願っています。これで番外編を終わります。今週の期待馬は金曜日に掲載予定です。