モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『アストンvsフェラーリ・ライバル対決』③アストン・マーティンDB7vsフェラーリF355

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 東京オリンピックも残す所、5日間。今日は橋本選手が、個人種目別の鉄棒で「金メダル」!!とてもオリンピック初出場とは思えない安定した演技でライバル達を圧倒!!内村選手の引退の穴を十分以上に埋め、3年後のパリも期待出来そうです。

 本題に入ります。アストン・マーティンは、1960年代後半に発売の「DB6」以来、23年ぶりに「DB」の称号が与えられたアストン・マーティンDB7が登場!!

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アストン・マーティンDB6 1965年~1970年生産 wikipediaより引用

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アストン・マーティンDB7 1993年ジュネーヴモーターショー展示車両  ヴェローチェ・コレクション完成品(プロバンスベース)

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アストン・マーティンDB7  SMTS完成品

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アストン・マーティンDB7 Autoart完成品

 当時は、フォードの傘下で経営再建中で、同じくフォード傘下のジャガーのスポーツモデル「XJS」のエンジンやシャーシ、電装部品を共有し、1994年より販売開始。その為、DB7以前のモデルと比べて工作精度や品質が劇的に向上しました。当初、伝統有るアストンにジャガーのエンジン搭載を批判する者もいましたが、品質と内装に上質なコノリー製のレザーや、ウッドパネルを使用等、「アストン・マーティンらしさは保たれている」と評価されそれ以前のモデルより比較的安価であった事あり、アストン史上過去最高の約7,000台を販売しました。

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 アストン・マーティンDB7ヴァンテージ 1999年  ヴァローチェ・コレクション完成品(プロバンスベース)

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アストン・マーティンDB7ヴァンテージ wikipdiaより引用

DB7の仕様は、全長4,646mm、直列6気筒DOHC、3,239cc、335HP,最高速度266km/hでDB7ヴァンテージは、V型12気筒DOHC、5,935cc、420HP、298km/hとなっています。時代は、少し後になりますが、DB7ヴァンテージをベースにイタリアのカロッツエリア・ザガートが、内外装をデザインしたDB7ザカートが、2002年~2003年に99台限定販売。

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アストン・マーティンDB7ザガート 2002年 メイクアップオリジナル(プロバンスベース)

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同上 リアスタイル 伝統のダブルバブル・ルーフを持っています。

DB7ザガートの仕様は、全長4,488mm、V型12気筒DOHC、5,935cc、435HP,最高速度は、296km/hと言われています。

  本日は、ここ迄と致します。明日フェラーリF355を掲載します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代 『アストンvsフェラーリ・ライバル対決』②2+2シーター対決フェラーリ456

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 今日は、印象に残ったオリンピックの話題を1つ。昨日行われた女子体操の種目別の床運動の決勝で村上芙愛選手が、女子体操では1964年の東京オリンピックの団体総合の「銅メダル」以来57年ぶりで、しかも個人種目で初めての「銅メダル」を獲得。団体総合の演技を見ても男子体操とは、比べるべくも無いと競技を見ておらず、今朝のニュースの映像で実際の演技を見てビックリ!!技も着地も男子の演技と比べても遜色なく、この完成度で「銅メダル」なら金・銀の演技を是非見たいと思わせる演技でした。心から「おめでとう」と称えたいと思いました。

本題に入ります。今日はフェラーリを掲載します。フェラーリの2+2モデルは、1972年の365GT4・2+2から400、412と基本的には同じボディ・シャーシで1989年迄生産されました。これだけ長い間生産されたのは、エレガントなスタイリング、全面上質なレザー張りの豪華な内装、デイトナの生産終了後、フェラーリ唯一のV型12気筒エンジン搭載の魅了にあったと言われています。

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フェラーリ・412 1985年 Look Smart完成品

フェラーリ412の仕様は、全長4,810mm、V12型DOHC、4,943cc、340HPです。そして412の後継として発売されたのが、エンジン、シャーシ、デザインともに新規開発されたフェラーリ456です。

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フェラーリ456 ブルーメタリック BBRメーカー完成品

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同上 レッドメタリック リアスタイル

フェラーリ456の仕様は、全長4,730mm、V型12気筒DOHC,5,473cc、442HP、最高速度302Km/hです。新世代フェラーリの尖兵としてエンジン、シャーシ、パワートレイン共に新規開発されており、後に登場の2坐GTの550マラネロの設計の礎ともなったと言われています。

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フェラーリ456M グリーンメタリック BBRメーカー完成品

後期型の456Mのデザインは、日本人の奥山清行氏が、手掛けたと言われています。外観上での456との違いはボンネット上のエアダクトが、廃されている事、全体の丸みをおびたスタイルになっています。尚、456は、コノリー製のレザーをふんだんに使った豪華な内装でしたが、2000年代初めにコノリーが、自動車用の皮革事業から撤退した為、この車が、コノリー製の内装を持つ最後の4坐フェラーリとなりました。

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フェラーリ456GT ブルネイ国王所有車

 本日はこれ迄に致します。次回は、アストンは、V8ヴァンテージの弟分DB7,フェラーリは、456の弟分、F355を掲載致します。

アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『アストンvsフェラーリ・ライバル対決』①2+2シーター対決アストン・マーティン・V8ヴァンテージ

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 夏バテと東京オリンピックのメダル・ラッシュを観戦の為、ブログの更新が、13日ぶりとなりました。新型コロナの感染拡大の中、オリンピックの開催と開催継続には賛否両論ありますが、内村選手、瀬戸選手、桃田選手らの期待された選手の無冠とその反面、新種目スケートボードやサーフィンでのメダル獲得、柔道の阿部兄妹の同日での金メダル、男子体操の橋本選手の個人総合の金メダル、女子水泳の大橋選手の2種目での金メダル、卓球の伊藤・水谷選手の活躍、フェンシング団体の金等、予想を上回る結果には驚きを隠せません。心情的にはオリンピックもその後のパラリンピックも是非、無事に終わってほしいと思っています。それにつけても新型コロナへの政府のワクチンの供給遅れを含めた無策ぶりには目を覆うばかりです。過去1年半の教訓が、何も生かされていないと感じるのは私だけでしょうか?

 気分を変えて本題に入ります。これからアストンvsフェラーリの同階級(オリンピック風)対決とします。1台目は、アストン・マーティンから始めます。経営難に長く苦しんでいたアストン・マーティンは、1987年にアメリカのフォードの傘下に入り始めて発売されたのがアストン・マーティン・ヴィラージュです。

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アストン・マーティン・ヴィラージュ 1989年 wikipedia.comより引用

そして1993年に高性能版として発売されたのが、私が個人的にDB4GTザガート、DB5と並び好きなアストン・マーティン・V8ヴァンテージです。

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アストン・マーティン・V8ヴァンテージ メイクアップ特注(SAXONベース)

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アストン・マーティン・V8ヴァンテージ 1993年 wikipedia.comより引用

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アストン・マーティン・V8ヴァンテージ SAXON完成品

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アストン・マーティン V8ヴァンテージ SAXON完成品

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アストン・マーティンV8

アストン・マーティン・V8ヴァンテージの仕様は、全長4,755mm、V型8気筒DOHCツインスーパーチャージャー、5,340cc、550HPの超弩級GTカーで1,970kgの車体を最高時速320km/hで走るパフォーマンスを発揮しました。さらにこのシリーズの最強モデルに1959年のルマン優勝40周年を記念して40台限定で生産されたV8ヴァンテージ・ルマンが存在します。

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アストン・マーティン・V8ヴァンテージ・ルマン メイクアップ特注(ピラニアベース)

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同上

V8ヴァンテージ・ルマンの仕様は、全長4,745mm、V型8気筒DOHCツインスーパーチャージャー、5,340cc、612HPで最高速度は、ヴァンテージと同じ320km/hですが、0-60マイル加速は、4.2秒から3.9秒に短縮されました。

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アストン・マーティンV8ヴァンテージ・ルマン

ヴィラージュ、V8ヴァンテージ、V8ヴァンテージ・ルマンと続くこのシリーズは、フロントエンジン・フロントドライブのスーパースポーツの中でも最も迫力が有り、デザイン的にも美しいモデルと私は思っています。本日はこれ迄と致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『伊vs英のスーパーカー・ハイパワー競争』③マクラーレン・F1・ベクターW8・BMW850i

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 まずキズナっ仔の結果報告。期待した馬達の結果は、2歳新馬レディベル6着、2歳未勝利アランヴェリテ2着(クビ差)、3歳未勝利リアンペスカ7着、ノアスマッシュ6着、マーチャンフェイス2着(1/2馬身差)、小倉・不知火Sグランスピード2着(クビ差)、小倉・高千穂特別オールザワールド6着、福島・安達太良Sロジータ2着(アタマ差)と8頭中、4頭が僅差の2着、4頭が着外と極端な結果になりました。いずれにしてもどの馬も無事に競走を終え良かったです!又、来週に期待します。

 本題に入ります。今日の1台目は、スーパースポーツの常識を塗り替え、その後のスーパースポーツの基準を大きく引き上げた名車と言われるマクラーレン・F1です。1991年に発表し、1993年12月25日よりデリバリーされました。

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マクラーレン・F1 プロトタイプ XP5 MR(AUTOBARN)完成品

マクラーレン・F1は、マクラーレン創始者ブルース・マクラーレンの果たせなかった「マクラーレンの名を冠したロードゴーイングカー」を具現化する事で自社の力を証明する為に開発した車です。設計はF1マシンの設計者ゴードン・マレーで開発に際してはフェラーリF40、ポルシェ959,ブガッティEB112を乗り比べこれらの車の居住性よりも性能を優先させている車造りよりホンダNSXをベンチマークに日常の扱いやすさや居住性をスポーツカーの指標としていたと言われています。実際にマレーは、NSXを所有していたとも伝わっています。※上のXP5は、先行試作車でXPとは、experimental Prototype(エクスペリメンタル・プロトタイプ)を意味し、5台製造され、各種テストやパーツの比較検討に使用された車両の1台です。

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マクラーレン・F1GTR ロードゴーイングカー MR(AUTOBARN)

F1・GTRの公道仕様ですが、マクラーレンの企業カラーのオレンジに塗られています。何故オレンジかと言いますとブルース・マクラーレンが、自分の車をオレンジに塗っていたから、彼の出身地のニュージーランドを象徴する色だからとの事です。

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マクラーレン・F1 TAG Heuer MINICHAMPS完成品

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   マクラーレン・F1GTR フランク・ミューラー№9 モンツァ1996年       MR(AUTOBARN)

マクラーレンは、この当時高級時計メーカーのタグ・ホイヤーやフランク・ミューラーと提携関係にあった様です。

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マクラーレン・F1ーGTR 1995年ルマン優勝車 MINICHAMPS完成品

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        マクラーレン・F1ーGTR 1995年ルマン優勝車                        ラクーンオート完成品(AUTOBARNベース)

 この車の最大の特徴は、非凡な運動性を実現の為に重量配分に関わるレイアウトを徹底的に追及した所に有ります。ドライバーシートは、センターに置かれその左右に少し下げた形で助手席が配置。市販車では他に類を見ない独創的な3人乗りになっています。更にボディは、カーボンコンポジット材で成形された軽量モノコックボディで徹底的に金属素材をの仕様を排除した結果、総重量は、1,140kgと驚異的な軽さに仕上がっています。F1の仕様は、全長4,287mm、BMW製のV12気筒DOHC、6,064cc、636HP,最高速度390km/hと言われました。又、レース活動を行うに当たっては、BPRGTシリーズ(現FIA・GT1選手権)に参戦のアマチュアドライバーの要望に応える形でF1・GTRを供給。上のUenoClinicのマシンは、1995年J.Jレート/ヤニック・ダルマス/関谷正徳組で総合優勝のマシンです。尚生産台数は、64台と言われています。

 次は、英国のベクター・モーターズにより生産されたベクター・W8です。

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ベクター・W8 1990年 Spark完成品

設計は、創設者ゼラルド・ヴィーゲルとデビット・コストカが、行い当時の最先端の航空機技術がフィードバックされ、シャーシは、アルミモノコック、ボディにはカーボンケプラーが使用されています。1988年に発表されましたが、当時のアメリカの国内法規が通らず、修正を行った結果、市販開始は1990年になってからです。仕様は、全長4,369mm、シボレー製V型8気筒OHVツインターボ、650HP,最高速度354km/hです。生産はハンドメイドで行われ資金難で生産され市販された車はわずか19台と言われています。

 続いては、ドイツのBMW850iです。「世界一美しいクーペ」と評された6シリーズ(E24型)の事実上の後継モデルであり、BMWのフラッグシップモデルです。

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BMW・850ⅰ 1990年 MINICHAMPS完成品

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同上

1989年のフランクフルトモーターショーで発表され、1990年より発売されました。M1以来のリトラクタブルヘッドライトを採用し、Bピラーを持たないピラーレスハードトップです。仕様は、全長4,780mm、5リットルV12型SOHC,300HPですが、日本国内では、トランクの積載容量(ゴルフバックが積めない等)、内装等に日本人が好む価格相応の価値を提供できずライバルのベンツのSLに販売面で大きく水を開けられたそうです。
 本日は、これ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『伊vs英のスーパーカー・ハイパワー競争』②フェラーリ・F512M・ジャガーXJ220・ホンダNSX・ブガッティEB112

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 最初にキズナっ仔の話から。今日のレースの結果、未勝利戦の2頭、リアンペスカ7着、ノアスマッシュ6着でした。残念!小倉のメイン11Rでは、グランスピードが、惜しくも頭差の2着でした。日曜日のキズナっ仔に期待です。そしてもう1つの話題として今年の英国のオークスで過去最大着差の16馬身で勝ったスノーフォールが、今晩23時過ぎ(現地では7月17日)に名手・ライアン・ムーアを背にアイルランドオークスに出走です。必勝祈願です!!23時35分スノーフォール圧勝です!!今回は、2着との差は、8馬身半でした。いよいよ凱旋門賞の大本命になりそうです!!

 本題に入ります。今日は、フェラーリvsジャガーです。フェラーリは、テスタロッサ⇒512TR(テスタロッサ)⇒F512Mを比較して掲載します。

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フェラーリテスタロッサ 1984年~1992年 

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フェラーリ・512TR 1992年~1994年 if.images.boldride.comより引用

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フェラーリ・F512M 1994~1996 BBR完成品

3台を並べてみますと基本的なデザインは、約10年間変わっていない事が分かります。仕様は、全長4,465~4,480mm、180度V型12気筒DOHC,ミッドシップ、4,943cc、出力は、390HP⇒428HP⇒440HPと変遷しています。F512MのMは、イタリア語のModificata(改良型)を意味しており、先代の512TRの改良型の事です。生産数は、テスタロッサが7,177台、512TRが、2,261台、F512Mが、501台となっています。

 次が、ジャガー・XJ220です。名前の由来は、最高速220マイル/h(約354km/h)を目標としていた事によります。

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ジャガー・XJ220 MINICHAMPS完成品

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同上 リアスタイル

この車は、元々ジャガーの技術者が、サークル活動の一環として開発したものが発端となっています。1988年のバーミンガムモーターショーにてプロtpタイプを公開。当時は、市販予定はなかったが、約1,500台に及ぶ注文が殺到しTWRとの連携の元市販が決定しました。当初は、6リットル・V型12気筒DOHCをミッドシップに搭載したフルタイム4WDの予定でしたが、余りにも重量が大きくなる事が分かり、結果グループCカーに搭載の3.5リットルV型6気筒DOHCツインターボをMRレイアウトに搭載が決定されました。最高速度は、目標の220マイル/hには届きませんでしたが216マイル/h(347km/h)と世界最速の車となりました。市販モデルは、1991年の東京モーターショーで発表。世界的な好景気により220台限定を350台迄生産台数を引き上げる事になりました。仕様は、全長4,860mm、V型6気筒DOHCツインターボ、3,498cc、550HPです。デルバリーの開始は1992年にずれ込み、結果うって変わった世界的不況、V型12気筒では無い事、同時期に同じジャガーのXJR-15(V型12気筒搭載)と競合した事が重なり、高いポテンシャルにも関わらず最終的には281台の販売に終わりました。

 次は、久しぶりに日本で生まれたスーパーカー・ホンダ・NSXです。

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ホンダ・NSX 1990年 sideriver Special Model

元々第二期F1参戦を期に「世界に通用するHondaの顔を持ちたい」との狙いから発売されました。キャッチコピーは、「緊張ではない、開放するスポーツ」で社名に由来は、ホンダの新しいスポーツカーの「ニュー」、「スポーツカー」、未知数の「X」を合成させたものです。仕様は、全長4,430mm、V型6気筒DOHC・VTEC、2,977cc、280HPです。ミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)で当時市販自動車として類を見ない世界初の「オールアルミ・モノコック・ボディー」を採用。しかも運転姿勢や快適装備、運転席からの視界等、ドライバー中心のスポーツカーとする事を目標に車つくりを行ったとの事です。又、ベンチマークは、ファラーリ328でデータ取の為に何台も購入したとの話も伝わっています。

 本日の最後は、ブガッティ・EB110です。ブガッティの創立者エットーレ・ブガッティ(イタリア人)の誕生から丁度110年目の1991年にヴェルサイユ近郊で「EB110GT」は、発表されました。名前の由来は、創立者のイニシャルEBと生誕110年の110と取って名付けられました。

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ブガッティEB112 MINICHAMPS完成品

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ブガッティEB112 Wikipediaより引用

資本を集めてブガッティ・ブランドを手に入れたロマーノ・アルティオーリが経営者となり、エンジニアリングをスタンツァーニ(カウンタック設計者)、スタイリングをガンディーニカウンタック・デザインナー)でスタートも方向性に対立が有りスタンツァーニ、ガンディーニともに開発から外れました。仕様は、全長4,400mm、V型12気筒DOHCに石川島播磨重工製のターボチャージャーを装着、3,499cc、560HP、最高速度330km/hで1995年の倒産迄の生産は110台と言われています。尚、現在のブガッティは、フォルクスワーゲンが、出資し設立したものです。ブガッティは、フランス車のイメージなのは、最初の設立がフランスのアルザス地方(設立当時はドイツ領)であった為の様です。

 長くなりましたが本日はこれで終了します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『伊vs英のスーパーカー・ハイパワー競争』①ランボルギーニ・ディアブロvsジャガーXJR-15

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 最初に今週のキズナっ仔の出走予定が出ましたので期待馬を!!2歳戦では2頭。7月18日(日)函館5R 新馬戦 レディベル(牝馬)、小倉2R 未勝利 アランヴェリテ(牡馬・前走2着)。3歳馬では7月17日(土)函館2R 未勝利 リアンペスカ(牝馬・前走2着)、函館6R 未勝利 ノアスマッシュ(牝馬・前走2着)、7月18日・小倉3R マーチャンフェイス(牝馬・前走2着)。最後に特別戦では共に前走大敗ですが、巻き返しを期待!!7月17日小倉11R グランスピード、7月18日小倉9R オールザワールド、福島10R ロジーナに期待しています。結果は如何?

 本題に入ります。1990年代は、1993年にEU(欧州連合)の発足に伴いヨーロッパの勢いが増し、イタリアのファラーリ・ランボルギーニvsイギリスのジャガーマクラーレンを中心にハイパワー化が加速していった時代です。

 その1台目は、経営難に苦しんだランボルギーニが、クライスラー傘下で発売したランボルギーニディアブロ(イタリア語で悪魔の意味・伝説の闘牛の牛の名前)です。

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ランボルギーニディアブロ VT 1993年 MRコレクション完成品

大ヒットの名車カウンタックの後継車として1990年に発売されました。パワートレインレイアウトは、カウンタックを継承するもののデザインは、クライスラーの意向が反映されガンディーニの初期デザインは、シザードアは残されたもののエッジが削り落され洗練されたものに大幅に変更されたとの事です。一方軽量化はされ幅2,040mmのボディを1,650kgに抑える事になりました。仕様は、全長4,460mm、60度V12気筒DOHC,5,703cc、492HP,最高速度325km/とはフェラーリテスタロッサを意識した数字となっています。尚、上のモデルカーのディアブロVT(ビスカス・トラクション)は、1993年に発売され、現在迄続く4WDスーパーカーであるランボルギーニの最初の車です。880台生産されました。

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ランボルギーニディアブロVTロードスター 1996年 MRコレクション完成品

 ディアブロVTロードスターは、スペックは、VTと殆ど変わらず465台生産されました。更にアウディ資本の元でレース用車両GT2を公道仕様にした世界限定80台の4WDモデルのディアブロGTが1999年に発売されました。

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ディアブロGT 1999年 MRコレクション完成品

仕様は、全長4,430mm、60度V12気筒DOHC,5,992cc、575HPで前後のトレッドを拡大、特に前のトレッドは110mm拡大されました。

 2台目は、イギリス代表、ジャガーXJRー15です。

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ジャガーXJRー15 ラクーンオート特注(プロバンスベース)

ジャガーXJRー15は、トム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)が、F1のサポートレースとして、ポルシェ車による「ポルシェカップ」に類するジャガー車によるワンメイクレースを企画し、そのレース用の車として当初50台限定の予定で開発されたと言う経緯が有るそうです。公道走行が可能なスポーツカーですが、本来純レーシングカーに与えられる「XJR」の型番が与えられ、ベース車にはルマン等に参戦していたXJR-9が使われました。仕様は、全長4,800mm、V型12気筒SOHC,5,993cc、450HPで最高速度297km/hで、車両重量は、わずか1,050kgです。生産台数は、最終53台です。

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ジャガーXJR-15 1991年モナコ・グランプリ(ワンメイクレース)優勝車   Spark完成品

1991年にXJR-15のワンメイクレースが、モナコグランプリ、イギリスグランプリ、ベルギーグランプリと3戦開催されたとの事です。

 最後が、ランボルギーニディアブロと少し因縁のあるスーパーカー、チゼータ・V16Tです。かつてイタリアにあった自動車メーカーのチゼータが、生産の車です。

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チゼータ・V16T ja.wikipedia.orgより引用

名前の由来の6LV型16気筒DOHCエンジンをミッドシップに横置きでレイアウト。このエンジンと縦置きのトランスミッションの配置が『T』字型になる事がV16Tの『T』の由来になっています。エンジンの設計にランボルギーニ出身のスタッフが含まれ、デザインもディアブロを設計したガンディーニのデザインであった為このチーゼータの姿がディアブロの本来の姿(クライスラーに大きく修正される前)ではとの噂があったそうです。確かにフロントからドアへのフォルムに関連性が感じられます。

 仕様は、全長4,443mm、6LV型16気筒DOHC,5,995cc、568HP,最高速度328km/hで1989年ショーデビュー、1992年より月1台ペースで生産がスタートしましたが、1992年のチゼータの倒産により8台(最終15台)で生産終了となりました。※その後アメリカで設立の「チゼータ・オートモビル・USA」で受注生産されています。

 本日はこれにて終わりと致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1980年代・最終③ランチア・ラリー037・ベンツ500SL・RUF・CTR

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 今週のキズナっ仔の話題は、明日書こうと思っています。

本題に入ります。1980年代は、時代背景も有りスーパーカーと言える車は、比較的少ない様です。そこでその名と通りラリーの名車、ランチア・ラリー037を取り上げます。この車もフェラーリ288GTOやポルシェ959と同様に世界ラリー選手権に投入したグループB認証の車です。

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ランチア・ラリー037 ストリートカー www.automesseweb.jpより引用

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ランチア・ラリー037 1984年 ツール・ド・コルス出走車 京商完成品 

デザインは、ピニンファリーナが、担当し当時最も美しいラリーカーと言われました。当時は、既に4WDが、有利とされていたグループBカーの中では珍しいミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)方式を採用。1983年にはグループB最後の2輪駆動チャンピオン・マシンとなりました。仕様は、全長3,915mm、直列4気筒DOHCスーパーチャージャー、1,995cc、205HPで約200台生産されました。ラリーは、いくつかのミッドシップ・レイアウトの車に影響を与え、ちなみにホンダNSXの開発責任者は、NSXの開発で最も参考にしたのが、このラリーと述べているとの事です。

 続いては、1989年、18年ぶりにフルモデルチェンジした、メルセデス・ベンツ500SLです。電動ソフトトップを採用し、車両の傾きを感知し起き上がり搭乗者を保護するロールオーバーバーもこのモデルから装備されました。

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メルセデス・ベンツ500SL MINICHAMPS完成品

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メルセデス・ベンツ320SL DetailCars完成品

仕様は、全長4,470mm、V型8気筒DOHC,5リットル、330HPです。

 1980年代最後は、ポルシェをベース車両として独自の車造りを行っているRUF(ルーフ)・CTRです。ちなみにCTRとは、「グループC・ターボ・ルーフ」の意味しています。930型911をベースに車体・シャーシ・エンジンを徹底的に改良して1987年に発表されました。

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RUF・CTR 1988年  Spark完成品

この車は通称「イエローバード」と呼ばれています。これは、アメリカの自動車情報誌であるRoad&Track誌が、取材した時に、曇り空と黄色いボディカラーの車体が余りにも対照的で強い印象を与えた為、そう呼んだのがきっかけと言われその後、その車体の黄色を「ルーフ・イエロ」呼ぶようになりました。

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RUF・CTR イエローバード bhanchion.comより引用

又、同じRoad&Track誌の市販車最速を決める企画でフェラーリ288GTO、ランボルギーニカウンタック・ポルシェ959等各社自慢の高性能車が、フォルクスワーゲンのテストコースでテストされ、当時フェラーリF40の持っていた記録を塗り替え時速339.6km/hを記録。RUFの名前を世界中に広く知らしめました。仕様は、全長4,150mm、水平対向6気筒SOHC・ツインターボ、469HPで1988年にはイタリアのナルド・サーキットで最高速度342km/hを記録し、記録更新し、世界最速を証明しました。

  最後は、久しぶりにアメリカからシボレー・コルベット(C4型・4代目)です。

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シボレー コルベット(4代目・C4)ZRー1 DetailCars完成品

3台目迄はダイナミックで力強いスタイルが特徴でしたが、4代目のC4型は、全体的に洗練されたスタイルになっています。仕様は、全長4,534mm、V型8気筒OHV,5,733cc、205HP、で上のモデルカーの最強グレードのZR-1は1989年に追加され当時GM傘下のロータスのV型8気筒DOHC,385HPを搭載していました。このエンジンは強力で各地のスピード競技で記録を更新し、最高速度は、289.5km/hを叩き出しています。

 本日は、これ迄に致します。

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