１１月２６日（日）に行われた第４３回ジャッパンカップで圧倒的一番人気（単勝人気１．３倍）に支持されたイクイノックスが、４馬身差の余裕の勝利でＧ１出走機会６連勝（過去にテイエムオペラオー、ロードカナロアとタイ記録）を達成！！総獲得賞金が２２億１，５４４万円となりアーモンドアイを抜いて歴代１位となりました。未だ４歳と言う事も有り順調なら年末の有馬記念参戦も視野に入れていた様ですが、今日１１月３０日突然引退を発表！！来年春より種牡馬になるとの事です。前回のブログでも書きましたが今回のジャパンカップを見て日本の競馬史上最強馬との印象を強く持ちましたので引退は非常に残念です。これからは私の好きなキズナとは種牡馬として最大のライバルになると思われます。ここでイクイノックスの残した偉業の一つとして１０戦以上戦いＧ１を勝利してしかも「生涯連対（１着もしくは２着）」したのは、ウマ娘でも人気のエルコンドルパサー、ダイワスカーレット、そして古くは三冠馬シンザンを挙げられます。史上２頭目の三冠馬シンザンは１９戦１５勝２着４回です。
Ｇ１格付けは１９８４年以降ですのでシンザンの時代にはＧ１と言う呼び方ではありませんが、現在の３歳馬のクラッシックレースや天皇賞、有馬記念は八大競走と呼ばれていました。シンザンは皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念、有馬記念の八大競走を５勝＋Ｇ１級１勝（宝塚記念）の６勝を上げ、シンボリルドルフの出現迄、歴代最強馬と言われていました。次が凱旋門賞で日本馬として初の２着に入ったエルコンドルパサーです。戦績は１１戦８勝２着３回で、Ｇ１はＮＨＫマイル、ジャパンカップ、そして欧州の２４００ｍのＧ１サンクルー大賞典の３勝ですが、３歳時に１６００ｍのＮＨＫマイルと２４００ｍのジャパンカップに勝利し、更に前年の欧州の年度代表馬ドリームウェルや前年の凱旋門賞馬サガミックスを破りチャンピオン・ディスタンス（王者を決める距離）２４００ｍの本場のＧ１を勝利しました。
更に１９９９年の凱旋門賞ではその年のフランスダービーとアイルランドダービーを制したモンジューを半馬身差迄追い詰め、３着馬には６馬身の差を付け、当時海外のメディアに「２頭のチャンピオン」がいたと迄評価されました。モンジューは翌年には凱旋門賞に匹敵する英国の大レース、キングジョージ６世＆クイーンエリザベス２世ステークスを楽勝し他にもＧ１レースを２勝、最終的にＧ１レース７勝の当時最強馬でした。３頭目が大人気のウォッカの最大のライバルのダイワスカーレットです。
この写真ではダイワスカーレットが勝利したかに見えますがわずか２ｃｍの鼻の皮(笑)の差でウォッカが勝利しました。ダイワスカーレットは、１２戦８勝２着４回で桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念のＧ１、４勝で上記の天皇賞・秋と有馬記念に２着です。因みにライバルのウォッカは、クリフジ以来６４年ぶりに牝馬で日本ダービーを制した名馬でＧ１の勝利は阪神ジュベナイルフィリーズ、日本ダービー、安田記念２回、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、ジャパンカップの７勝でダワスカーレットとの対戦成績は２勝２敗となっています。以上１０戦以上で全レース連対しＧ１レースに勝利した馬を見て来ましたが錚々たる名馬ばかりです。イクイノックスのＧ１レース勝利は昨年の天皇賞・秋から始まり昨年末の有馬記念、ドバイシーマクラシック、宝塚記念、天皇賞・秋、そしてジャパンカップの６連続勝利し１０戦８勝２着２回（皐月賞、日本ダービー）です。ジャパンカップの強さを見ると今年の有馬記念を含め５歳まで走れば凱旋門賞も含め夢が広がったと思いますが、無事に引退する以上は自分以上の子供をと期待してしまいます。最後にイクイノックスの血統ですが、父が北島三郎さんの持ち馬でＧ１レース７勝（菊花賞、天皇賞・春２回、ジャパンカップ、大阪杯、天皇賞・秋、有馬記念）したキタサンブラックでその父はブラックタイド（黒潮）でブラックタイドは、ディープインパクトの全兄（父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア）とキズナとも父系では近い存在でも有ります。
個人的な見解ですが、名馬はやはり覆面の無い素顔で競馬してほしいと思います。シンザンやエルコンドルパサーの額の白は「星」と言いキタサンブラックやイクイノックスの白は「流星」と呼ばれています。モデルカーについては明日金曜日に掲載予定です。
