モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

アストン・マーティンと同時代の名車達 『1990年代忘れてはいけない名車達』①コルベットZR1、ダッジバイパー、911ターボ964型

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 新型コロナの感染爆発が止まりません。ワクチン接種が終わってもマスク、うがい、消毒、外食やカラオケ等3密の可能性の有る場所には近づかない。この生活スタイルは、変わりません。只、息子達や身内の感染は心配です。一体この先どうなるのか?

 本題に入ります。1990年代のスーパーカーやコンセプトカーについて書いてきましたが1990年代で忘れてはいけない名車も未だ未だあります。1台目は、シボレー・コルベット(C4型)ZR1です。実際には1989年に発売されました。

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シボレー・コルベット(C4型)ZR1 Art Model完成品

この車は「キング・オブ・ヒル」と言うネックネームが付く程のパフォーマンスを持ち63台のみ生産されました。搭載のエンジンは、当時GM(ゼネラル・モータース)傘下のロータスにより設計・開発されました。仕様は、全長4,530mm、V型DOHC(オールアルミ製)、5,727cc、375HP,最高速度290km/hです。

  次が、ダッジ・バイパーR/T10です。クライスラーの一部門ダッジよりコルベットのライバルとして対抗出来るスーパースポーツとして開発され1989年の北米国際モーターショーでコンセプトカーが発表され1991年市販モデルが登場しました。

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ダッジ・ヴァイパー・R/T10 MINICHAMPS完成品

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ダッジ・バイパー・R/T10 

開発コンセプトは、1960年代の名車シェルビー・コブラを意識したものと言われ、実際開発にはキャロル・シェルビーも関わっていたと言われています。※因みにコブラもバイパーも毒蛇を意味します。エンジンは、当時クライスラーの傘下のランボルギーニの協力の元に開発されたと言われています。仕様は、全長4,450mm、V型10気筒OHV、7,994cc、406HP,最高時速257km/hです。尚1995年にはバイパーGTSと言うクーペモデルが、追加発売されました。

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ダッジ・ヴァイパー・GTS VELOCE COLLECTION コジマオリジナル完成品

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ダッジ・ヴァイパー・GTS 1995年

GTSの仕様は、全長4,488mm、V型10気筒OHV,7,990cc、450HP,最高速度295km/hです。このカラーリングもかってのコブラデイトナクーペを髣髴とさせるものです。

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コブラデイトナ・クーペ Marsh Model完成品

次は、ポルシェ911ターボ(964型)です。1991年に発売されました。

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ポルシェ911ターボ(964型)MINICHAMPS完成品

930型より大掛かりなモデルチェンジの964型では、当初ターボモデルの開発が追い付かず、カレラ2ベースのシャーシに930型から流用のエンジンを搭載でデビューしました。仕様は、全長4,250mm、空冷・フラット6・SOHC、3,299cc、320HPで1993年にはカレラと同じ3,600ccエンジンが搭載され360HPへと強化されました。

本日はこれ迄にします。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 番外編 『1990年代~2000年初めのコンセプトカー列伝』②

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 世紀末の1990年後半から新しい世紀の2000年初めにはアメリカを中心にコンセプトカーが、多く発表されています。まず初めがドイツのフォルクスワーゲン・W12・ナルドです。1997年から2001年にかけて数台のコンセプトカーを発表しています。いずれもデザインは、イタルデザインのジウジアーロが担当しました。

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フォルクスワーゲン・W12・ナルド wikipediaより引用

このナルドは、2001年の東京モーターショーで発表されました。仕様は、全長、4,550mm、W型12気筒、5,998cc、600HP、最高速度は350km/hでモーターショー直前高速耐久テストを行い24時間平均時速322.8km/hなど6つの世界記録をを打ち立てましたが、市販されませでした。

 2台目が、キャデラック・シェンです。キャデラックの創立100周年を記念して2002年のジュネーヴ・モーターショーで発表されました。

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キャデラック・シェン

仕様は、全長4,457mm、LV型12気筒DOHC・4バルブ、7,500cc、760HPと高性能を発揮しましたが、結局市販されませんでした。

 3台目が、同じくアメリカのクライスラー・ME・フォー・トゥエルブです。

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クライスラーME・フォー・トゥエルブ 

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クライスラーME・フォー・トゥエルブ ロム・オリジナル(プロベンスベース)

2004年北米国際自動車ショーで発表されましたが、名前の由来は、12気筒エンジンの4つのターボチャージャーとMid-Engineの組み合わせから来ています。エンジンは、メルセデス製を改造したもので車体は、カーボンファイバー製です。仕様は、全長4,542mm、V12気筒、850HP,最高速度は、399Km/hと言われています。4台目は、フランスのプジョー907です。

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プジョー907コンセプト

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プジョー907コンセプト ミニカーショップコジマオリジナル(プロバンスベース)

プジョーの開発陣の「夢」を形にしたコンセプトカーと言われています。2004年のパリモーターショーで発表されました。彫刻的でエレガントなスタイリングで内容も豪華に造られています。仕様は、全長4,370mm、V型12気筒、6,000cc、500HPです。5代目は、キャロル・シェルビーが手掛けた「現代のコブラ(当時)」といわれたシエルビー・コブラ・コンセプトです。

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シェルビー・コブラ・コンセプト 

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フォード・シェルビー・コブラ・コンセプト MINICHAMPS完成品

この車は、2004年のデトロイトショーでデビューしました。当初市販を計画していましたが、不況の影響で生産は見送られてしまいました。分かっている仕様は、V型10気筒、6.4リッター、最高出力605HPです。シェルビーの新・旧のモデルを比較してみます。

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シェルビー・シリーズ1 1998年~2005年

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シェルビー・シリーズ1 京商完成品

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シェルビー・コブラ 427S/Cレーシング 1963年~1968年

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シェルビー・コブラ 427S/C レーシング 京商完成品

シリーズ1の仕様は、全長4,292mm、V8型DOHC・スーパーチャージャー・3,995cc、324HP、コブラ427S/Cの仕様は、全長3,962mm、V型8気筒DOHC、6,998cc、485HP,最高速度225km/hです。

 最期が、ランボルギーニ・コンセプトSです。

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ランボルギーニ・コンセプロS 2005年

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ランボルギーニ・コンセプトS LookSmart完成品

この車は、ガヤルドをベース車両として開発されたコンセプトカーで2005年のジュネーブ・モーターショーで発表されました。仕様は、V型10気筒DOHC,5,2リッター、520HPです。下のガヤルドロードスターとよく似た造形です。

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ランボルギーニガヤルドロードスター

以上、2回に渡りコンセプトカーを紹介して来ましたが、デザイン的にも性能的にも市販してほしかったモデルが多くありました。本日はこれ迄にします。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 番外編『1990年代~2000年初めのコンセプトカー列伝』

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 今日は、暦の上では三連休の最終日です。今は、無職の私にとって最近カレンダーの曜日の感覚が、薄くなっている様です。それでは、1990年代~2000年代初めにかけて発表のコンセプトカーについて掲載致します。まず初めが、フォードGT90です。フォードGT90は、1995年1月のデトロイト・オートショーで発表されました。「世界最強のスーパーカー」を標榜し、1960年代ルマンで活躍したレーシングカー「フォードGT40」の1990年代に於ける後継車としての発表です。

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フォードGT90 www.wallpaperbetter.comより引用

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フォードGT90 ミニカーショップ・コジマ(特注・プロバンスベース)

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同上 リアスタイル

 スタイリングは、フォード社内で行われ張りの有る面と鋭角なエッジを持っており、後のフォードのスタイルテーマとなるニューエッジデザインへと繋がって行きます。又、ルーフ迄回り込んだ開口部を持つドア、フロントエアダムのインテーク、ライトカバー、フロントボンネットのエアアウトレット、リアピラーのインテーク等にGT40をイメージするデザインが用いられています。一方、リアのデザインは、逆三角形のテールレンズや三角形の開口部に設置されたマフラー等は、この車独自のものでGT40を連想させる部分は無いと言えます。仕様は、全長4,470mm、90度V型12気筒40バルブDOHC+ターボチャージャー,5,927cc、720HP,最高速度は、380km/hです。当初市販化の計画もあった様ですが、当時の首脳陣の判断で実現はしませんでした。次が、ジャガーXK180です。

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ジャガーXK180 

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ジャガーXK180 ラクーンオート特注(プロバンスベース)

この車は、XK車の発売50周年を記念して1998年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカーです。デザインは、1955年にルマンを制覇したジャガーDタイプのイメージを色濃く残している様です。仕様は、全長4,425mm、V型8気筒・スーパーチャージャー、3,996cc、450HP、最高時速180マイル(290km/hです。 次が、フェラーリ・ロッサbyピニンファリーナです。

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フェラーリ・ロッサ ピニンファリーナ 

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フェラーリ・ロッサ ピニンファリーナ BBR完成品

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同上 操縦席

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同上 実車 操縦席

この車は、カロッツェリアピニンファリーナの創立70周年を記念し、発表されたコンセプトカーです。550マラネロをベースに1台のみ製作されました。デザイナーの奥山清行氏のデザインでその年のベスト・コンセプトカー賞を受賞しました。こちらは、1950年代の250テスタ・ロッサのイメージでしょうか?仕様は、全長4,290mm、65度V型1気筒48バルブ、5,5リッターです。

 最期に上記の「ロッサ」の発表の前年1989年の東京モーターショーにサプライズでワールドプレミアされた同じフェラーリの「ミトス(英語で神話の意味)」です。

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フェラーリ・ミトス 1989年 東京モーターショー 

ベース車両は、テスタロッサでオープン2シーターのバリケッタは、ロッサと共通しており、過去のフェラーリのレーシングカーが、ピニンファリーナバルケッタボディを採用していた事へのオマージュを表現しています。仕様は、全長4,305mm、60度V型12気筒DOHC,4,942cc、390HPです。

 最後に1991年ジウジアーロが主宰するイタルデザインが、ジョネーブモーターショーで発表したBMW・ナスカM12を紹介します。

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BMW・ナツカM12 1991年 ジューネーブモーターショーbyイタルデザイン

この車は、イタルデザインが、BMWのフラッグシップクーペの850iをベースに本来のカロッツェリアとして仕事として、極めて贅沢な少量生産車の販売を目指して開発した車です。仕様は、V型12気筒SOHC(850i搭載エンジン)、2,850cc、300HP,最高速度300km/hオーバーと言われています。

 本日はここ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『1990年代後半のスーパーカー競演』続②ベンツCLRvs911GT1+α

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 前回の続きを書きます。メルセデス・ベンツが、1999年のルマンに3台のCLRを出走させた事迄、前回書きました。

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メルセデス・ベンツCLR 1999年ルマン №5 BBR完成品

ルマンでのCLRは、その強烈な印象と洗練されたスタイルで注目を集めましたが、予選2日目で4号車が、突然フロントから浮き上がると言う事故に見舞われます。又、決勝の朝のウォームアップでも同じ4号車が舞い上がり大破しました。それでもメルセデスは、残り2台、5号車と6号車を決勝に出走させます。決勝レースの76周目、ユノディエールと並びコースで最も速度の出るインディアナポリスのコーナー手前でトヨタのTS020を追っていた3位走行の5号車が、宙に浮き空中を回転しながらコース脇の林に落下!この事故直後に残る6号車を呼び戻し、レースを棄権しました。その後、メルセデスは、ルマンから撤退。現在までファクトリーとして復帰はしていません。

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メルセデス・ベンツ・CLR ロードカー Spark完成品

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メルセデス・ベンツCLR ロードカー Spark完成品

CLRは、元々「ルマン」GTプロトタイプ規定に沿って開発された為、ポルシェ911GT1の様にGT1規定による公道仕様の生産は義務付けられてはおらず、公式にはロードカーの生産はされていない様ですが、モデルカーではロードカーが作製されています。個人的には、レース用マシンとして欠陥があったにせよデザイン的には非常に美しいマシンと思っています。続いて当時のルマンに出走した日本車の話題を書きます。

  ポルシェとベンツが、ルマンを中心としたレースで熾烈な争いをしてる1998年ルマンに参戦した日本車が有ります。1台目がトヨタ・GTーOne・TS020です。

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トヨタ・GT-One・TS020 1998年 ルマン出走車 トヨタ博物館

1998年のルマンにLMGT1クラスへ3台体制で参戦(27・28・29号車)速さは際立っていたが、ミッショントラブルで最終27号車が総合9位に食い込むに届まりました。1999年は、LMGTPクラスに参戦し、3号車が惜しくも総合2位となりました。仕様は、全長4,840mm、90度V型ツインターボ、3.6リッター、600HP(1999年は、700HP)、最高速度は、1998年のルマンで343km/h,1999年のルマンで351km/hを記録しました。

 もう1台が、日産・R390です。この車は、ルマン参戦の為、日産がTWRと提携し、開発されたスポーツカーです。

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日産・R390 1998年 ルマン 総合6位 ONIX完成品

当初は、TWRが、ポルシェと組み1996年のルマンを制したLMP1クラスのオープンプロトをベースに開発の計画でしたが、最終的にTWRに保管されていたジャガーXJRー15をベースとして開発。クラスは、LMP1からLMGT1になりました。参戦初戦の1997年は結果を残せませんでしたが1998年は、4台出走し、№32が、総合3位、№31が総合6位で参加4台全て10位以内で完走と健闘を見せました。LMGT1での参戦であった為、ロードカーも計画されました。

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日産・R390 ロードカー ONIX完成品

但し、1台製作(もう1台生産・販売との話も有り)され当時の日産の財務状況の悪化も有り、ロードカーが、実際に販売される事はありませんでした。仕様は、全長4,720mm、V8型DOHC.ツインターボ、3.5リッターです。

本日は、ここ迄に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代 『1990年代後半のスーパーカー競演』②ベンツCLRvsポルシェ911GT1

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 昨日8月8日で東京オリンピックも閉会式を迎えました。17日間の日程もあっと言う間でした。新型コロナの感染爆発の中での開催、今でも賛否がありますが、私は開催して良かったと思っています。必死に頑張ってくれている医療従事者の皆様には感謝と申し訳ないとの思いが交錯しますが、やはりスポーツには他には無い感動が有りました。メダルの数、結果よりもその姿を見せてくれた事に世界中の選手と関係者の皆さんに感謝したいと思っています。

 本題に入ります。今日はドイツのベンツとポルシェのスーパーカーについて掲載します。その前に、前にも書きましたが、20世紀最高のスーパーカーと言われるマクラーレンF1について簡単に書きます。マクラーレンF1には発売当初のF1にレース用のウイング等の空力部品を装備したF1-GTR、更に1997年にポルシェ911GT1、AMGメルセデス・ベンツCLK-GTRに対抗の為、空力性能をアップさせたF1-GTRロングテール等のヴァリエーションが有ります。

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マクラーレン・F1 MINICHAMPS完成品

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マクラーレンF1-GTR ロードカー MR(AUTOBARN)完成品

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マクラーレン・F1GTR ロングテール MINICHAMPS完成品

次はポルシェ911GT1を紹介します。1995年のルマンでマクラーレンGT1-GTRが総合優勝しましたが、打倒マクラーレンを掲げ開発されたのが1996年の993型をベースに開発された993GT1(911GT1 1996年)です。

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ポルシェ911GT1(993型)1996年ルマン2位 MINICHAMPS完成品

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ポルシェ911GT11997年  ルマン出走車 MINICHAMPS完成品

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ポルシェ911GT1 1998年ルマン優勝車 BBR完成品

1994年に新GTカー規定の隙間を突いたダウアー・ポルシェ962LMがルマンに優勝。GTカー規定の枠組みの見直しを実施。1995年よりプロトタイプでは無く本来のGTカーによりレースが行われ、マクラーレンF1が、レースに参戦。圧倒的な強さを発揮。当時ポルシェにはマクラーレンF1に対抗出来るマシンは無く、急遽911(993型)ベースのグループGT1規定のマシンとして開発されたのが、993GT1(911GT1・1996年)です。ポルシェ911カブリオレのキャビンとフロントをそのまま活用する事により衝突安全試験を回避。開発期間の大幅短縮を実現しました。911GT1(1997年)は、基本構成1996年と同一。外観上はヘッドライトが、丸型からボクスターに使用されていた涙型に変更されています。911GT1(1998年)は、完全にオリジナル設計でルーフまで一体のカーボンモノコック化。993GT1(1996年)の仕様は、全長4,710mm、空冷水平対向 6気筒DOHC・ツインターボ、3,164cc、551HP,最高速度308km/hです。

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ポルシェ911GT1 1996年~1998年ロードカー MINICHAMPS完成品

GT1規定のホモロゲーションでは、計25台の公道仕様を生産するのが義務付けられていた為、911GT1のストリートバージョンが開発されました。

 次は、メルセデス・ベンツ・CLKーGTRです。この車は、メルセデス・ベンツとAMGが、1997年FIA・GT選手権参戦用に開発FIAグループGT1マシン。

1996年で国際ツーリングカー選手権(ITC)が、終了。国際自動車連盟(FIA)は、BPRが、主催し、1994年に発足した「BPRグローバルGTシリーズ」と言う国際耐久シリーズをFIA直轄として1997年よりFIA・GT選手権としてスタート。ITC終了で戦いの場を失ったAMG・メルセデスは、わずか128日と言う短期間でGT1マシンを開発し、参戦しました。エンジンの開発に当たっては、マクラーレンF1を購入し、自社のエンジンに換装しテストを行ったと言われています。尚、GT1規定でロードバージョンも25台製造・販売されました。

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メルセデス・ベンツ・CLK・GTR ロードカー MAISTO完成品

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メルセデス・ベンツ・CLK・GTR ロードスター Spark完成品

1997年のFIA・GT選手権では、11戦中6戦で勝利を挙げる等、圧倒的な強さを見せました。仕様は、全長4,854mm、V型12気筒DOHC,6,898cc、612HP,最高速度322km/hです。尚、余りの高性能に、購入者にはAMGが安全講習を実施の逸話も残っています。ロードスターは、数台販売されました。

 最後が、「空飛ぶベンツ」として有名なメルセデス・ベンツ・CLRです。

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メルセデス・ベンツ・CLR 1999年ルマン №5 BBR完成品

メルセデスは、CLKーGTRの発展型のCLK-LMにて1998年ルマンに参戦もマシン・トラブルで出場の2台ともに2時間程でリタイアと惨敗。CLKーLMの更に発展させたマシンとしてCLRを開発。ボディは、CLKーLMのロングテールや市販車を連想させるメッキグリル等の特徴を残しつつ空力を徹底的に重要視して、限界迄低く設計し、1999年のルマンにマシン3台で参戦しました。余りにも長くなりましたので続きは次回に致します。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『1990年代後半のスーパーカー競演』①フェラーリF50、シュパン・ポルシェ962CR

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 今日のオリンピックの話題は、なんと言ってもレスリング女子の川井姉妹の金メダル獲得です。阿部兄妹の同日金メダル獲得も史上初ですが、姉妹で金メダルも夏季大会では初との事です。本当におめでとう御座います。それと空手女子形の清水選手の演技、更に空手男子形の喜友名選手の演技を初めて見ましたが、所作の美しさと気合は、見ている者に強い印象を与え、身体をシャンとさせる迫力を感じました。正に「鳥肌がたつ」です。喜友名選手は、沖縄出身で空手も沖縄発祥との事です。この金メダルで日本の47都道府県全てでオリンピックの金メダリストが誕生との事です。これも別の意味でお目出度い事と思います。

 本題に入ります。1990年の前半はイタリアvsイギリスのスーパーカー対決を掲載しましたが後半は、主にフェラーリvsドイツ(それもポルシェvsベンツ)の構図となります。まず最初が、フェラーリF50の登場です。

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フェラーリF50 1995年 BBR完成品

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フェラーリF50 bestcar.mag.comより引用

 この車は、F40と同様にフェラーリの創設50周年を記念して製作されたスーパースポーツカーです。開発コンセプトは、「公道を走るF1」で「F1のエンジンを積んだロードカーを創る」と言う考えで開発されました。その意味で快適性は劣っていましたが、反面F40以上に内装は豪華でエアコンも装備されており、当初のコンセプトとややちぐはぐなものであったとの評価も有る様です。屋根部分は、取り外してバルケッタ(オープン)にする事も出来ました。仕様は、全長4,480mm、V12気筒DOHC,4,698cc、520HPで、最高速度についてはライバルのマクラーレンF1との比較を聞かれて、発表された1995年のジュネーブショーでは、マクラーレンより遅いとの発言が、ファラーリ側からあった様です。ちなみは公称では325km/hでマクラーレンの391km/hより相当に遅い(とは言っても300km/hオーバーです!!)生産台数は、349台で当初計画のあったF50GTが、実現しなかった為、F40とは違い、殆どモータースポーツでの活躍はありませんでした。

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フェラーリF50 (バルケッタ) web.motermagazine.co.jpより引用

次が、シュパン・ポルシェ962CRです。この車はポルシェのプロトタイプレーシングカー、ポルシェ962C(グループCマシン)をベースに公道仕様車として開発されました。実はこの車は、日本と深い繋がりがあります。

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ポルシェ962C ルマン走行車 wikipediaより引用

バブル絶頂期に日本のある企業よりポルシェのワークスドライバーであったヴァーン・シュパン氏に「公道を走れるポルシェ962」が欲しいとの依頼が有り、開発されたとの事です。しかし直後にバブルが崩壊し、プロジェクトは、シュパンのスポンサーだったアート・コーポレーションが、引継ぎましたが、2億円の新車価格の高さの為、販売台数は、わずか5台(6台説も有ります)に終わった様です。

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シュパン・ポルシェ962CR Spark完成品

仕様は、全長4,280mm、空冷水平対向6気筒SOHC・ターボ、3,294cc、608HP,最高速度は、370km/hです。本日はここ迄にします。

次回は、ポルシェ911GT1VSメルセデス・ベンツCLKーGTR対決です。

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アストン・マーティンと同時代の名車達 1990年代『アストンvsフェラーリ・ライバル対決』➃アストン・マーティンDB7vsフェラーリF355

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 東京オリンピックでまたまた新種目で金・銀メダル獲得。スケートボードの女子パークで四十住(よそずみ)さくら選手(19歳)が、金メダル。開心那(ひらき・ここな)選手(なんと12歳、史上最年少メダリスト!)が銀メダルを獲得。スケートボードを縦横に操り滑走し、技を繰り出す姿は、正に見せるスポーツで選手達はライバルであると同時に仲間。お互い称えあい、慰めあい、楽しみ、楽しませる姿は、新しいスポーツの印象を強く持ちました。これでスケートボードで終了した3種目は全て日本が金メダル!!後、残るは、男子パークのみです。こちらも期待しましょう!!

 本題に入ります。今日は、フェラーリF355ですが、その前にV8エンジン搭載の先々代の328と先代の348について簡単に紹介致します。

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ファラーリ328GTB 1985年~1989年

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フェラーリ348GTB 1989年~1994年

この2台は、F355と同様にリアミッドシップエンジン、後輪駆動でV8気筒エンジン搭載のフラッグシップモデルより小型のスモール・フェラーリと言うべきモデルです。328の仕様は、全長4,255mm、V型8気筒DOHC,3,185cc、270HPで,348の仕様は、全長4,250mm、V型8気筒DOHC,3,400cc、300HPです。車名は、328が、3200ccで8気筒、348が、3404ccで8気筒を意味します。いよいよF355の登場です。

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フェラーリF355 1994年 BBR完成品

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同上 リアスタイル リアのウインドシールドは、トンネルバックスタイルと言われています。F355が最後となりました。

F355は、1994年5月にマラネッロのフェラーリ本社にて発表されました。「F355」の車名は、排気量3,500cc、5バルブのパワーユニット搭載している事に由来します。348のラインを受け継ぎながら、フィン等の突起を廃して、より曲線的で美しいスタイルでテールエンドは、ダックテールに処理、テールランプは、伝統の丸型4灯に変更。よりスパルタンな味付けで歴代のV型8気筒の中でも人気の高い車種でも有ります。又その官能的なエキゾーストノートも魅了とも言われています。仕様は、全長4,250mm、90度V型8気筒DOHC,5バルブ、3,495cc、380HP,最高速度は、298km/hと言われています。

本日は、これ迄に致します。

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