次は1960年代に入ります。1台目はスポーツカーと言うよりはスポーティカー(定義は明確ではありませんが!!)と言うべきボルボ1800です。
写真は、1970年発売のP1800Eですが、P1800自体は1960年9月に発表されたボルボ初の生産型スポーツカーです。ボルボ・アマゾンのシャーシにイタリアのフルアのデザイン、イギリスのジャンセンが組み立てを担当と言う3国合作の車です。仕様は、全長4,400mm、直列4気筒OHV,1,780cc、100HP、最高速度166km/hで北米を中心に人気を博しました。下はベース車両のボルボ・アマゾン121です。この車は1959年から世界で初めて3点式シートベルトを装備、更にダッシュボードにソフトパッドを貼る等安全対策を強化。今日迄続くボルボの安全神話の始まりとも言える車です。国際ラリーでも活躍、名声を高めました。
仕様は、全長4,450mm、直列4気筒OHV,1,582cc、66HP,最高速度は、140km/hとの事です。
次は、MGミゼットです。この車は、オースチン・ヒーレー・スプライト・マークⅡとブランド・バッチが違うだけの兄弟車種「スプリジェット」と呼ばれました。
MkⅠは、1961年にスプライトMkⅡと同時に発売。MGの方が少し高級な仕様になっています。MkⅠの仕様は、全長3,460mm、直列4気筒OHV,1,098cc、60HP、最高速度は、145km/hです。
次は、ASA1000GTです。1962年のトリノショーで発表 されたこの車は、ジウジアーロがデザインした美しいクーペボディを持ち、シャーシ設計は、250GTOの開発で有名なビッザリーニ、そしてエンジンは、フェラーリが担当した車で、ピッコロ(小さな)・フェラーリ「Ferrarina」と呼ばれました。
優雅で可愛いボディで評価されたにもかかわらず、1000ccのスポーツカーとしてはあまりにも高価であった為、わずか100台の販売に終わり、日本に10台生息していると言われています。仕様は、全長3,890mm、直列4気筒SOHC,1,032cc、97HP、最高速度190km/hです。
最後が、ロータス・エランです。1962年のロンドン・ショーで公開されました。
ビジネス拡大を狙ったロータスが、北米市場をターゲットにしたエリートより豪華でかつ人気の有るオープンカーとして開発された車です。仕様は、全長3,670mm、直列4気筒DOHC,1,498cc,102HP,最高速度175km/hです。
本日はここ迄にします。