今日は、有名人が愛した車たちの話を紹介したいと思います。
1台目は、ポルシェ550スパイダーです。この車は、1953年ポルシェ初の市販のスポーツカーとして誕生しました。550とは重量が550Kgだった事に由来し、ミッレミリアやルマンでも上位入賞したレースでも活躍した車です。
そしてその持ち主は、「エデンの東」やエリザベス・テーラーと共演した「ジャンアンツ」に出演したジェームス・ディーンその人です。そしてジェームス・ディーンは、550スパイダーを運転中に事故に遭い24歳の若さで亡くなった事でも有名です。
2台目が、イタリア最大のカロッツェリアで有り、数多くフェラーリのデザインを手掛けた「ピニンファリーナ」の創始者、バティスタ・ピンファリーナの自分のパーソナル使用の為、ワンオフで作製したフェラーリ275GTBです。
フェラーリには珍しい水色と若草色の中間の様なメタリックで上品で落ち着いた雰囲気の美しい車です。
3台目が、「大脱走」、「ブリット」、「栄光のルマン」等でオートバイやレースカーを自分で運転したレース狂の俳優スティーブ・マックイーンのフェラーリ250ルッソです。
スピード狂のマックイーンは、フェラーリ275GTBや、ジャガーXKSSも所有していましたが、普段は、この250ルッソを愛用していた様です。
最後が、伝説の車、ランボルギーニ イオタ(J)です。イオタ(Jota)は、ミウラをベースに1971年、開発された実験車両でオリジナルは、事故で廃車となりましたが、その後、オリジナルを似せてミウラをベースに7台レプリカが作られた様です。
この車は、イラン最後の皇帝、パーレビ国王の所有でイラン革命後に宮殿内に保管されていましたが、1990年代に売りに出され俳優のニコラス・ケイジがオークションで落札したと言われています。
以上、スポーツカー史上でも有名な4台を紹介しましたが、持ち主の光と影を引きずりながらも歴史に名を遺した名車と言えます。