モデルカー趣味の絆館〜800台の蒐集日記〜

イギリスの名車アストンマーティン他の蒐集全国行脚を毎日書いていきます

名門スポーツカーメーカーの歴代モデル:1章 名門アストン・マーティン 創業111年の軌跡: 戦前の黎明期の名車

令和6年の幕開けです。新年早々、1月1日に能登半島地震、2日には日航機と海上保安庁の航空機の衝突と大災害が発生し不穏な年明けとなりました。能登半島地震の行方不明者の少しでも早い救出を祈るばかりです。12月28日のキズナっ仔の結果です。やはり2歳馬の活躍が顕著で2歳G1ホープフルステークスではサンライズジパングが、13番人気で3着に食い込み、2歳未勝利でカイトグートが、6番人気で勝利、2歳条件戦でモンブランミノルが6番人気で2着と人気薄で賞金を獲得しました。結果2歳種牡馬成績ではライバル、エピファネイアに完勝し、初の2歳リーディングサイアーとなりました。但し総合ランキングでは期待のハピが2着、エグランタインが4着と勝ちきれず、人気薄ボルザコフスキーが特別で11番人気で勝利するも父のディープインパクトを逆転できず4位で終了しました。今週は1月6日の東西の金杯から中央競馬はスタートします。土曜日の東西の金杯にはキズナっ仔は出走していませんが明3歳馬の重賞には出走馬がおり、新馬戦にも多数出走しますので明3歳馬に期待しています。期待馬は最後に紹介したいと思います。

アストン・マーティンの現在のエンブレム

アストン・マーティンのロードカーのタイムライン(歴代車種)

 過去2年10ヵ月に渡り蒐集したモデルカーを色々な切り口で紹介して来ましたが、今回から名門スポーツカーの歴史を時代毎のモデルで紹介して行きたいと思います。上の表はWikipediaに掲載のアストン・マーティンのロードカーの歴代のモデルの推移です。やはり始まりは一番好きなアストン・マーティンから始めます。アストン・マーティンは、1913年創業ですので今年で創業111年のイギリスを代表する名門スポーツカーメーカーです。1913年にロバート・バムフォードとライオネル・マーティンがレーシングドライバーのズボロスキー伯爵をパトロンとして発足。1915年に「シンガー」を改造して製作された1号車が、「アストン・クリントンヒルクライムレース」で活躍した事から「アストン・マーティン」のブランド名が誕生。

アストン・マーティンの歴代 エンブレム

創業当初は「A」と「M」をモノグラム化した極めて簡素なものでした。創立後1920年に「スポーツ」がデビュー、この車でパトロンのズボロフスキー伯爵は数々のレースに参戦し1923年からいよいよ市販開始となりました。

スポーツ 1.5リッター(1920~1925年)のズボロフスキー伯爵 Wekipediaより

その後1924年にズボロフスキー伯爵がモンツァ・サーキットのレースで事故死、パトロンを失った会社は倒産。1926年にイタリア系エンジニアでありアストン・レーシングチームのワークスドライバーでもあったアウグストゥス・ベルテッリが経営権を握ると当時としては先進的な直列4気筒SOHC・3ベアリング、1,494cc、56HPのエンジンを搭載したビンテージ期の1.5リッター級としては世界最高のスポーツカー、インターナショナル、ル・マンを発売しました。

アストン・マーティン インターナショナル Wekipediaより(以下同様です)

アストン・マーティン ル・マン

これらのデザインは、ベルテッリの弟、エンリコ・ベルテッリが担当しこの時期の小型スポーツカーとしては出色の美しさを備えていたと評価されています。そしてインターナショナルが1931年のル・マンでクラス優勝と総合5位の好成績を収めそのコンペティション・バージョンが「ル・マン」です。このル・マンが1932年のル・マンでも総合5位と7位を獲得しました。そしてこのベルテッリ兄弟の最高傑作が、レーシングカーから発生したアストン・マーティン・アルスターです。

アストン・マーティン アルスター 1932年

アストン・マーティン アルスター 1935年ル・マン総合8位 №33 MCM完成品

同上 サイドビュー

同上 リアスタイル

同上 操縦席

アストン・マーティン アルスター 1935年 ル・マン 総合3位 緑龍館HPより

当時の英国車はナショナル・カラーのブリティッシュ・レーシング・グリーンでレースに参戦していましたが1935年のル・マンで最先着のアルスターは上の写真の№29です。これには裏話が有ります。前年の1934年にインターナショナルとル・マンに続きMkⅡでル・マンに参戦も全車リタイアに終わりベルテッリは妻の助言で験(げん)を担ぎダークレッドに変えた所、北アイルランドのアルスターで行われたRACツーリング・トロフィー(TTレース)で1位、2位、3位でフィニッシュしチーム優勝。この成功を記念して「アルスター」の名を冠した市販車を発表したそうです。アルスターの仕様は、全長3,987mm、直列4気筒SOHC、1,494cc、85HP、車体重量1,040Kg,最高速度164km/hと言われています。最後に最初に紹介の歴代のエンブレムですが、上のル・マン迄はASTON MARTINの文字をモノグラム化していますがアルスターからは最初の写真の現在のエンブレムに共通する翼の図形化したものになっています。この翼は古代エジプトで再生や復活を象徴する聖なる甲虫として崇拝された「スカラベ」の羽をモチーフにしたものです。以上で戦前のモデルの紹介を終わります。最後の最後に今週のキズナっ仔の期待馬です。やはり今週も昨年の2歳馬で1月から明3歳馬と呼ばれる馬達に期待馬多しです!!3歳重賞ではシンザン記念のランザロープス(3歳牝馬)、3歳牝馬重賞フェアリーステークスジークルーネ、3歳特別のシンドリームシン、3歳新馬ジャスティンライズ、オーサムピクチャ、スティンガーグラス、アンゴラブラック、ルージュアイトーン、ベルブリエ、ゼンダンキズナ、3歳未勝利のセレブレイトエール、ルージュアベリア、カラオブジアース、ホークフィールド、古馬特別のセファーラジエル、ジューンアヲニヨシ、グリューヴルム、ローズボウル、ロードトラスト、障害特別のテイエムタツマキ、以上の馬に期待しています。